DR Congo：新国立博物館、始動！

　コンゴ民主共和国大統領は新国立博物館の開館を宣言する！

BBC Democratic Republic of Congo to inaugurate national museum 23 Nov 2019

「The president of the Democratic Republic of Congo will officially inaugurate a new national museum in Kinshasa on Saturday.」

　この新国立博物館は韓国の支援を受けて建設されたもの。3年かけてつくられ、この6月に竣工したのだ。あれ、なんで韓国…？

「The new facility, funded by the South Korean International Cooperation Agency, took three years to build and was completed in June.」

　そんな疑問も、ちょいと歴史を想起してみればわかるだろう。DR Congoは一時ベルギーに支配された。1960年「アフリカの年」に独立をはたしたものの、この地域の文化的資産は相当数が旧宗主国等々に「持ちさられ」ており…

　…そう聞けば、なるほど同様の歴史的位置に（かなり短期間とはいえ）あり、旧蔵の資産を一部であれ返還をうけた韓国が肩入れするのは、なるほどたいへん筋がよい。
　それどころか、地味ながら国威発揚には非常に有効な筋だ。こういう仕事こそ評価されるべきではないかなあ。

「Officials have expressed their hope of expanding the collection with items taken abroad during the colonial era.」

「In the past, western countries have been reluctant to repatriate items from their museums, raising concerns over lack of adequate protective infrastructure and political instability.」

　とまあ、旧宗主国たちが文化遺産の移管に難色を示すのは、保存管理の施設・能力を疑問に思うからだ。この点で格段の改善をもたらせるとするなら、どうだろう、そんな支援をしてくれた国には相応の尊敬敬意をはらうことだろう。韓国は、最近はそこそこ「かねのありあまる」国になった。そんなカネをこうした領域に使うなら、正しく世界文化のために貢献したといわれることだろう。