NewsWeekJapan 中国軍が「奇襲」に備えて演習、朝鮮半島で軍事的緊張高まる 2017年9月7日(木)17時50分 トム・オコナー
「ドナルド・トランプ米大統領が日本と韓国など地域の友好国への軍事的支援を増強する意向を示すなか、中国外務省は米朝間の軍事挑発がエスカレートすれば全面戦争につながりかねないと懸念を表明した」
「トランプが韓国軍の攻撃能力を高めるために韓国が保有する弾道ミサイルの弾頭重量制限の解除を認めたことについて、中国外務省の耿爽報道官は「朝鮮半島情勢は依然として非常に複雑で不安定だ。この状況がエスカレートしないよう関係各国が努力することが望ましい」と語った」
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「米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓国への配備、中国軍に対するアメリカのスパイ活動、南シナ海での「航行の自由作戦」の実施、トランプ政権の台湾へのテコ入れにより、米中の「相互信頼」は損なわれたと、范長龍・中国中央軍事委員会副主席は警告する」
「習近平は、北朝鮮の暴走を腹に据えかねているはずだ。来月開かれる中国共産党大会に向け、外交の成果をアピールする晴れ舞台と位置づけていたBRICs首脳会議の開幕に合わせて、北朝鮮が核実験を実施したことで、習の面目は丸つぶれになった。習は首脳会議の演説で北朝鮮問題にいっさい触れなかった。その沈黙が不気味だ」
といって,果たして中国は”期待通りに”行動するものかどうか。
NewsWeekJapan 北朝鮮問題、アメリカに勝ち目はない 2017年9月6日(水)17時00分
ベンジャミン・ハビブ
「<北朝鮮は核兵器保有国の一歩手前まで来ており、トランプ米政権は何をやっても勝ち目はない。北東アジアの盟主はアメリカから中国へ、われわれは覇権の移行期を目の当たりにしている>」
こういう説明も一定の合理性を持つだろう。
「北朝鮮が核弾頭搭載可能なICBMを完成させれば、万一戦争が起きた時に、韓国や日本を防衛するアメリカのリスクが増える。アメリカの安全保障に依存してきた日韓両政府からアメリカに対する信頼も揺らぐ。アメリカの軍事行動が戦争にエスカレートすれば、ソウルは北朝鮮の迫撃砲による集中攻撃を受け、韓国の他の場所や日本、さらに遠く離れた地域もミサイル攻撃の標的になりうる」
そこで思い出されるのは朝鮮戦争末期の状況だろう。要は中国と米国との間で「話をつける」シナリオだ。
「北朝鮮が核兵器の開発に成功すれば、核開発を目指す他の国々にとって、効果のない経済制裁を科せられる以外に何ら罰を受けることなく核開発が行えるという悪しき前例になり、結果的にNPT体制は形骸化する」
こういう効果も思えば,「それでもアメリカは同盟国の被害を恐れて戦争できない」というより,「中国も米国も自らの独占的権益を護るため,共同歩調を取る」という可能性も開かれる。
つうか,国際的イスラムテロ組織の脅威なるものが,まあ実質をもっている以上,中国だってこの北朝鮮の核開発は好ましくないだろうに。将来,彼らが闇ルートに流した核爆弾が,流れ流れてウイグル地方に流れ込んで…なんてことさえ起きかねない。
朝日新聞 トランプ氏、対北朝鮮「軍事的な手段は取りたくない」 ワシントン=土佐茂生2017年9月8日10時10分
「トランプ米大統領は7日、北朝鮮をめぐって「軍事的な手段は取りたくない」と語った。その一方で「もし米国が軍事的手段を使えば、北朝鮮にとってとても悲しい日になるだろう」とも述べ、挑発行為をやめるよう牽制(けんせい)した」
ポイント1:世間の”人格者”たちがこぞって狂人呼ばわりするらしいトランプ氏が,抑制された,非常に普通の発言をしている。
ポイント2:軍事的手段については「取りたくない」であって「取らない」ではない。
対話の可能性は開いた上,それが誰を相手にするか明言せず:
「「誰かと交渉する機会があるかもしれないが、話すつもりはない」と明言を避けた」
北朝鮮を世界の公的な敵と位置付ける:
「「米国と北朝鮮との間だけの問題ではない。国際社会による北朝鮮への圧力を最大限にするという戦略を引き続き進める」と述べた」
時事 北朝鮮軍事行動、回避は可能=「悲惨な日になる」警告も-トランプ米大統領 (2017/09/08-07:57)
「一方、米政府高官は7日、「われわれは北朝鮮の抑止はできないかもしれないと懸念している」と指摘。北朝鮮を核保有国として認め、冷戦時代にソ連を相手に機能した「核抑止」を適用する考えに疑問を呈し、トランプ氏は北朝鮮の核保有を認めることはないだろうと述べた」
北朝鮮が希望する方向は否定,ということでしょうね。
「また、高官は、6回目の核実験で水爆を使用したと主張する北朝鮮の説明について「矛盾する情報はないが、確証はない」と説明した」
北朝鮮が「水爆を持った」と認める気はない,と。
そうして世界の人気者,トランプ大統領に視線が集中する中,比較的地味には見えるがかなり重みのある決断がなされていたりするわけであり:
時事 北朝鮮大使を国外追放へ=核ミサイル「日韓に脅威」-メキシコ (2017/09/08-09:34)
「メキシコ政府は7日、北朝鮮大使を「ペルソナ・ノン・グラータ」(好ましからざる人物)として72時間以内に国外追放すると発表した。北朝鮮の核・ミサイル開発活動を理由にしている。核・ミサイル開発など北朝鮮の挑発をめぐり北朝鮮大使が追放されるのは極めて異例」
おもしろいことに:
だからそこらのインテリ気取り連中は信用されないんだとかいってもよいか。
ところでいっこ前の記事で,weblogカテゴリが1000件に達したようだ。
「ドナルド・トランプ米大統領が日本と韓国など地域の友好国への軍事的支援を増強する意向を示すなか、中国外務省は米朝間の軍事挑発がエスカレートすれば全面戦争につながりかねないと懸念を表明した」
「トランプが韓国軍の攻撃能力を高めるために韓国が保有する弾道ミサイルの弾頭重量制限の解除を認めたことについて、中国外務省の耿爽報道官は「朝鮮半島情勢は依然として非常に複雑で不安定だ。この状況がエスカレートしないよう関係各国が努力することが望ましい」と語った」
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「米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓国への配備、中国軍に対するアメリカのスパイ活動、南シナ海での「航行の自由作戦」の実施、トランプ政権の台湾へのテコ入れにより、米中の「相互信頼」は損なわれたと、范長龍・中国中央軍事委員会副主席は警告する」
「習近平は、北朝鮮の暴走を腹に据えかねているはずだ。来月開かれる中国共産党大会に向け、外交の成果をアピールする晴れ舞台と位置づけていたBRICs首脳会議の開幕に合わせて、北朝鮮が核実験を実施したことで、習の面目は丸つぶれになった。習は首脳会議の演説で北朝鮮問題にいっさい触れなかった。その沈黙が不気味だ」
といって,果たして中国は”期待通りに”行動するものかどうか。
NewsWeekJapan 北朝鮮問題、アメリカに勝ち目はない 2017年9月6日(水)17時00分
ベンジャミン・ハビブ
「<北朝鮮は核兵器保有国の一歩手前まで来ており、トランプ米政権は何をやっても勝ち目はない。北東アジアの盟主はアメリカから中国へ、われわれは覇権の移行期を目の当たりにしている>」
こういう説明も一定の合理性を持つだろう。
「北朝鮮が核弾頭搭載可能なICBMを完成させれば、万一戦争が起きた時に、韓国や日本を防衛するアメリカのリスクが増える。アメリカの安全保障に依存してきた日韓両政府からアメリカに対する信頼も揺らぐ。アメリカの軍事行動が戦争にエスカレートすれば、ソウルは北朝鮮の迫撃砲による集中攻撃を受け、韓国の他の場所や日本、さらに遠く離れた地域もミサイル攻撃の標的になりうる」
そこで思い出されるのは朝鮮戦争末期の状況だろう。要は中国と米国との間で「話をつける」シナリオだ。
「北朝鮮が核兵器の開発に成功すれば、核開発を目指す他の国々にとって、効果のない経済制裁を科せられる以外に何ら罰を受けることなく核開発が行えるという悪しき前例になり、結果的にNPT体制は形骸化する」
こういう効果も思えば,「それでもアメリカは同盟国の被害を恐れて戦争できない」というより,「中国も米国も自らの独占的権益を護るため,共同歩調を取る」という可能性も開かれる。
つうか,国際的イスラムテロ組織の脅威なるものが,まあ実質をもっている以上,中国だってこの北朝鮮の核開発は好ましくないだろうに。将来,彼らが闇ルートに流した核爆弾が,流れ流れてウイグル地方に流れ込んで…なんてことさえ起きかねない。
朝日新聞 トランプ氏、対北朝鮮「軍事的な手段は取りたくない」 ワシントン=土佐茂生2017年9月8日10時10分
「トランプ米大統領は7日、北朝鮮をめぐって「軍事的な手段は取りたくない」と語った。その一方で「もし米国が軍事的手段を使えば、北朝鮮にとってとても悲しい日になるだろう」とも述べ、挑発行為をやめるよう牽制(けんせい)した」
ポイント1:世間の”人格者”たちがこぞって狂人呼ばわりするらしいトランプ氏が,抑制された,非常に普通の発言をしている。
ポイント2:軍事的手段については「取りたくない」であって「取らない」ではない。
対話の可能性は開いた上,それが誰を相手にするか明言せず:
「「誰かと交渉する機会があるかもしれないが、話すつもりはない」と明言を避けた」
北朝鮮を世界の公的な敵と位置付ける:
「「米国と北朝鮮との間だけの問題ではない。国際社会による北朝鮮への圧力を最大限にするという戦略を引き続き進める」と述べた」
時事 北朝鮮軍事行動、回避は可能=「悲惨な日になる」警告も-トランプ米大統領 (2017/09/08-07:57)
「一方、米政府高官は7日、「われわれは北朝鮮の抑止はできないかもしれないと懸念している」と指摘。北朝鮮を核保有国として認め、冷戦時代にソ連を相手に機能した「核抑止」を適用する考えに疑問を呈し、トランプ氏は北朝鮮の核保有を認めることはないだろうと述べた」
北朝鮮が希望する方向は否定,ということでしょうね。
「また、高官は、6回目の核実験で水爆を使用したと主張する北朝鮮の説明について「矛盾する情報はないが、確証はない」と説明した」
北朝鮮が「水爆を持った」と認める気はない,と。
そうして世界の人気者,トランプ大統領に視線が集中する中,比較的地味には見えるがかなり重みのある決断がなされていたりするわけであり:
時事 北朝鮮大使を国外追放へ=核ミサイル「日韓に脅威」-メキシコ (2017/09/08-09:34)
「メキシコ政府は7日、北朝鮮大使を「ペルソナ・ノン・グラータ」(好ましからざる人物)として72時間以内に国外追放すると発表した。北朝鮮の核・ミサイル開発活動を理由にしている。核・ミサイル開発など北朝鮮の挑発をめぐり北朝鮮大使が追放されるのは極めて異例」
おもしろいことに:
敵が攻めてきたら酒を飲んで話し合うとかいうインテリ気取り連中が全員だんまりで、実際に朝鮮半島に乗り込むのはアントニオ猪木だぞ。人生という冒険は続く…
— ドンガメ六号 (@dongame6) 2017年9月7日
だからそこらのインテリ気取り連中は信用されないんだとかいってもよいか。
ところでいっこ前の記事で,weblogカテゴリが1000件に達したようだ。
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