空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

地道なニュースチェック:パリ事件等をうけてのIS集団対策の記事

2015-11-17 20:15:39 | Newsメモ
 世間様はフランスでのテロ事件とそれへのフランスの対応が云々、と騒がしいかもしれない。衝撃的な事件で、注目に値するが、例の何とかの法則と同様、アレに至るには様々な小事件、中事件があるわけである。

 そこで今日も地道なニュースチェック。

BBC Bodies of 15 migrants found in Egypt's Sinai Peninsula 15 Nov 2015

 エジプト警察はシナイ半島北部で、どうも銃殺されたらしい移民/難民の死体15体を発見。未確認情報では、この人々はスーダン人らしいとのこと。なお、別に日曜、8人ほどの負傷者が発見されたそう。

BBC Libya IS head 'killed in US air strike' 14 Nov 2015

 ペンタゴンの主張。リビアにおけるIS集団の指導者、イラク出身のAbu Nabil(Wissam Najm Abd Zayd al-Zubaydi)を殺害し遂せたという。リビアでこれほど高位のIsil指導層を殺害できたのは初めてとかなんとか。

BBC IS conflict: US-led air strikes 'destroy 116 IS oil trucks' 16 Nov 2015

 IS集団の運用するオイル・トラックを116台も(一日で!)破壊したのだ―という記事。もったいない話ではあるが、そもそもIS集団が密輸商売で国を成り立たせようというアレな発想しているのも悪い。彼らは内政、する気ないらしいし。

BBC Somali refugees killed as forces clash in Mogadishu 16 Nov 2015

 ソマリア、モガディシュ。国内難民が食糧援助のカードを得ようと並んでいるところ、rival security forcesが誰がこの場の責任者なのかと争って、銃撃。国内難民達が少なくとも11名死亡。

 久しぶりにみるとどっきりするが、rival security forcesなんてのが存在する状況、割とざらにあるようなので、この道の初心者は注意するべきなのだろう。いたいけな学生さんたちは目をまるくして驚くものねえ。

BBC Paris attacks: Kenya and Uganda step up security 16 Nov 2015

 パリの事件をうけて、ケニアやウガンダが警戒を強める。

Uganda's army spokesman Lt Col Paddy Ankunda said that the "threat of terrorism is real".

 とあって、ソマリア派兵団でも広報をしていたAnkunda中佐が出てきていて、趣味人的にほっこり。が、以下、概説されるここ数年のテロ事件の歴史はまあ大変なもので…。

BBC Paris attacks: Islamic State militants change tactics 14 Nov 2015 By Frank Gardner BBC security correspondent

 ベイルート事件もロシア・エアライナー墜落事件も、ビーチでの銃撃事件もパリでのテロも、どうもIS集団はイラク・シリアで領域を確保することにかまけるだけでなく、あちこちでプレゼンスを発揮する方向に出ているようだ、というわけだ。

 で、国境を越えることは、この難民の波の中、容易なことではある。といって、国境を封鎖すれば、彼らは今度は各国内の同調者を煽ってテロを起こさせるほうにシフトするだろう。無理にシリアに来る必要はないよ!というわけ。

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