空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

地道なニュースチェック:パリでテロ事件関連箇所捜索(自爆で応対される)

2015-11-18 19:03:44 | Newsメモ
BBC Paris attacks: Police in deadly swoop on apartment in northern suburb 18 Nov 2015

 金曜のテロに関連して、パリで警察の作戦。捜索に向かったところ、抵抗され、女性が一人爆発、その他二名とともに死亡。銃撃戦など展開される。5名逮捕。

 …まあ、数十年前のなみの左翼テロ団体と違って、超接近戦でも積極果敢に死にに行くあたり、相当根性が入っている。評価するとしたら、そのあたりか。まあ犠牲も増えるが。

 …いや考えたら、「味方殺し」のレベルも半端なく高いので、彼ら。どっちみち、ダメだ。

BBC Iraqi-Kurdish leader says Paris attacks a 'wake-up call' 18 Nov 2015

 イラク・クルド勢力としては、この大テロ事件は西欧諸国への目覚ましにならんかな、というコメント。既に狂気の如き現実が展開しているので、もう十二分に目覚めましたね、すくなくともフランスは、という感。

 もし西欧が本気になれば、数ヶ月のうちにもIS集団は打破されるだろう―とMasrour Barzani氏はいうのだが、地上部隊の用意は(もしたった今、可決されても)数ヶ月で漸くできるかどうかでは。ならクルド勢力やシリアの勢力に援助を―

 ―とおっしゃるのだが、それはそれで各方面に差しさわりが。

BBC Paris attacks: Key suspect Abdelhamid Abaaoud 16 Nov 2015

 フランス当局はモロッコ出身のベルギー人Abdelhamid Abaaoudが首謀者と考える―いまは彼はシリアにいるっぽい、と。

Abaaoud and Salah Abdeslam were both jailed in Belgium in 2010 for armed robbery

 なので、まーその、犯罪への傾向を持ってましたねーとか言われても仕方ないという感をもった…。
 さらには

An IS propaganda video in 2014 showed Abaaoud in a vehicle that was dragging mutilated bodies behind it

 …人道への無感覚、とでも言えばいいものか。

 …自分を受け入れてくれない・自分がそこに居所を見出せない(西欧の)市民社会に対する敵愾心を燃やし、それらを覆す世界観=ジハーディストの世界に没入し、という、いやもう数十年前の左派闘争のときにあきれるほど繰り返された典型パターンかなーと見えちゃいますね。

 なお

The Associated Press reports that he attended one of Belgium's top secondary schools - Saint-Pierre d'Uccle

 なので、少なくともエリート候補ではあったものと見える。で、ジハーディストの先輩にアクセスして、この道を辿る一歩を踏んだ模様であり―

 …某中田考氏の活動に干渉したりということがあったが、悲劇を未然に防ぐという意味では有用性を認めてよいのではないか。下手に進むと予防拘禁とかに行き着きかねないので、こうした実力の行使には十分な注意が必要だが。

Abaaoud was so devoted to jihad that he persuaded his 13-year-old brother to join him in Syria

 …こういうこともあり。
 どうも彼らは、特にタネに使いやすい若年者を引き込む傾向にあり、私としては好ましくない、と言いたい。

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