空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

8億4000万ドルをエイズ・マラリア対策に拠出とのこと

2019-08-29 10:33:13 | Weblog
 好ましいお話である。

NHK 「エイズやマラリア終息へ 8億4000万ドルを拠出」首相 G7 2019年8月26日 8時35分

G7サミットは2日目の25日、「不平等との闘い」をテーマに討議が行われ、安倍総理大臣は2030年までにエイズや結核などの流行を終息させるため対策に取り組む「グローバルファンド」の増資に8億4000万ドルを拠出することを表明しました

議長国フランスが重視している富の偏在や途上国での教育など「不平等との闘い」をテーマに議論

安倍総理大臣は「途上国の持続可能な発展のため、保健の強化は国づくりの根幹をなすものだ」と」「2030年までにエイズ・結核・マラリアの3大感染症の流行を終息させるため、対策に取り組む「グローバルファンド」の増資に8億4000万ドルを拠出することを表明

 しかし、まあできるわけねえわなぁ、終息だなんて大目標。口先ではうまいこというよなあこの人、と、私はそういう風には批判的だが、まあ方向性自体は間違いじゃあない、という立場。できればいいよねえ、というのは全人類共通の夢であろうと思われ、多少なりと努力をするのは宜しいことだと思う。

 でまあ



 まあ、バカの子だから、遠大な目標をぶちあげるのは得意だよねーと多少せせら笑う程度には同意する。だがこの年間100億くらいかな、この金で人死にが多少は減るだろうし、さらに適宜の発展のための教育等々を投下すれば…という、未来へ向けてのゆめいっぱい!なものではあるし、そんな脳味噌お花畑のバカは、あとは適切な努力へと動員すればいいのであって、それはそれで結構な人的資源だと思うのだ。

 でもなんか変だよなこのひと。
 どうも―



 という批判・非難・嘆きが的を射ているらしい。



 比較的上品なretweetを拾ってみてこんなかんじ。



 いまの日本の内政が安定的でないとでも? たとえば貧富の差が固定化しつつあるとか、それはむしろ一定程度の安定があってこそありえることではないか。いや改定すべきだけど。



 大丈夫。どうせ達成不可能な目標だし、達成可能かもしれない年月を設定すれば、それこそ安倍の命のほうが先に終わる。そんなわけで全く無意味な発言と思われるのだが、多少思い起こすことがあった。

 私のところに勉強しに来ていたおっちゃんだが、シリア難民の、しかも適齢のひとに日本で大学進学させる援助に批判的だった。なんでそんな金を出すんだ、カネなんかないのに、とぶちぶち言っていた。

 私はそれに、いうても年間10人くらい、そうまでの大金ではないし、まるごと難民を受け入れるわけでもないし、有能な人だけ選別して、しかも日本語で教育する関係上、将来的には日本の人材になる可能性も高く、つまり比較的低額・低負担で「にほんはなんみんをうけいれてますー」「にほんはなんみんのしえんにがんばってますー」といえる点で好都合、国際協調・国際友好という大目的のためにも結構なことだ―

 ―と言ったのだが、そのおっちゃんは不満そうに口をつぐんでコメントしなかった。
 おもいかえせば、そのおっちゃんと会話できた最後に近いタイミングだったな、それ。
 


 うん、そんなふうに見えてるんだろうなーという評価自体は正しそう。実際、安倍氏を口に出して評価するような発言をする人を多少見たが、まあこんな感じだった。
 で、まあ、反アベの闘士様方は、こんなふうな「脳と知性が腐った安倍信者ども」を目の仇にして、そんな脳腐りでもわかるようなおことばづかいをしてあげますねーという上から目線を頑張った結果、もとは多少あったかもしれない己の知性をも腐らかしていったものかと思われる―



 ―頑張って評価すれば、こんなふうに「経済を回す」タネになっているぶん、安倍氏には経済効果があるんだなあとか。ただまあ、政治シーンの発言たちの水準を落とさせた罪は、まああるよなあとも思うが、この場合。自ら腐っていった人々の責任は―その決断の責任、『バカなアベをバカにする』だけで商売しようと思った決断の責任は誰が取るべきなのかなーとかも思わんでもないし―

 ―文政権張りに「させたほうがわるい」というなら、『バカなアベをバカにするだけで商売できる!』と知識人(笑)に思わせた消費者に最大の責任があるかな。


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