goo blog サービス終了のお知らせ 

空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

和平交渉は暗礁に乗り上げ,NGO関係者は暗殺される

2009-12-29 13:09:15 | 「ジュバランド」
Garowe Online Mediation talks between Somali militants failed Dec 26, 2009 - 4:59:53 AM

 アルシャバブとHizbulIslamとの間の和平交渉は暗礁に乗り上げた。Hibzul Islamの報道担当Sheikh Mohammed M. Aliがモガディシュで言うには,キスマユでの紛争を解決するための権力わけ持ち案がアルシャバブに拒絶されたのである。

「下Jubaはアルシャバブの支配下にある。我々の指揮者・兵員の多くはケニアに入ったが,これは残念なことだ」。和平への道は,アルシャバブが席を立つことで閉ざされた格好。「我々の軍はJuba地域のいくつかの個所にある,特に下(Juba)では,紛争解決交渉中であるから停戦するように命じておいた」。

 もちろんアルシャバブとしては,これら地域は(少なくともここ数か月の行動の結果という限りでは)自力で獲得した占領地であり,当然の権利を主張したいところでしょう。しかしそもそも力の根源であろうキスマユ奪取には諸党派の協力を得たのであって…。

 そうしてJubba地域では:

Shabelle Media Network Local NGO official killed in southern Somalia  12/28/2009 2:21:00 PM
Shabelle: SOMALIA

 Beled Hawoで,地元NGO組織長が正体不明の暗殺者に銃撃され,暗殺された。Osman Madey氏は自宅を襲撃されたのである。彼は数日前にケニアから帰国したばかり。

 こうした殺害事件がBeled Hawoで起こるのは,アルシャバブがこの町の支配権を取ってから初めてのことである。殺害の理由は明らかでなく,(NGOトップが理由も不明なまま暗殺されるという不祥事に)アルシャバブのコメントも無い。


 …まあ,アルシャバブ系統の人物によるNGO関係者暗殺としか,ふつうひとは思わないわけですが。


 アルシャバブは実力で占拠した土地の権利を,戦友とさえ分け合うことを拒否し,一人占めを謀り,さらに占領地を拡大した。不寛容を旨とする彼らとして,まったく原則に従った行為ではあろうが,さて世間の支持は得られようか。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Ahlu Sunnah Wal-JamaaがHizb... | トップ | アルシャバブはRadio Mogadis... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

「ジュバランド」」カテゴリの最新記事