空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

アフガニスタン,ヴァルダクでNato空爆が「民間人を殺害」

2007-10-24 13:05:19 | Newsメモ
 アフガニスタン,ヴァルダク州で,Natoの航空支援が13名の民間人を殺害,13名の負傷者を出したと現地council headは言う:

BBC news, South-Asia Nato air raid 'kills civilians' 23 October 2007

 うち11名は一家族に属する。その生き残りは父親だけで,物も話せず病院に収容されている―というのです。

 他方Natoは既知の敵基地(洒落ではない)に対して攻撃したのであって,民間人犠牲者があったという証拠・報告は聞いていない,というわけ。

 死者は24時間以内に埋葬されてしまい,第三者による確認ができない。民間人犠牲者が―なんて報告は,外国勢力に敵対的な地域からのものでもあるし―まぁ,そうでなきゃあ戦闘なんて起きないでしょうけど―犠牲者に関する報告は必ずしも信頼できない。

 事実より真実のほうが重要である,と信じる向きはどこにでもいるでしょう。

 それはそれとしても,民間人犠牲者が出ているのはまず確実なことでしょう,これを可能な限り避けるのはISAFの活動にとって極めて重要であることは変りません。
 それに,今回の件だって本当に民間人だったかもしれませんしね。お父さんの仕事場にお弁当と同僚さん方への差し入れもって家族総出で遠足だったかもとか,想像の余地はいくらでも。

 というかあの種の地域で民間人と民兵の差ってどれほどあるのかという気もしなくもない。
 ソマリアの例ですが,首都で戦闘が起こって逃げ出そうとしたおとっつぁんをつかまえ,銃を押し付けようとしたなんて例がありますな。『侵略者来たれり,汝銃を執りて抵抗せよ』というわけ。銃を取ればそこでfighter認定,離せば民間人ってことになりかねない,わけでして…。

 戦闘はこれまで,南部・東部で盛んでありましたが,最近カーブル南西ヴァルダク発のニュースが散見される感がございます。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« イドリース・オスマン | トップ | ノラ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Newsメモ」カテゴリの最新記事