空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

「みんな」への同一化圧力

2010-03-24 21:54:54 | 本・論文・研究メモ
 以下青字は直前にリンクを張ってある記事からの引用:

財経新聞 生方副幹事長の解任撤回、小沢幹事長「党の団結と、協力が、大事なとき」 2010年03月22日 23:22更新
 小沢氏曰く,「しかしながら自分が考えるに参議院選挙も控え、党の団結と、協力が、大事なときでもあるから、『是非生方君も、みんなと仲良く、本来の副幹事長の職務に全力を上げてくれ』と申し上げました

読売新聞 小沢氏「生方君もみんなと仲良く、職務に全力を」 2010年3月23日17時02分
「参院選も控え、党の団結と協力が大事なときでもあるから、ぜひ、生方君もみんなと仲良く本来の副幹事長の職務に全力を挙げてくれと言った」

日刊スポーツ 小沢氏「皆と仲良く…」生方騒動幕引き 2010年3月24日8時35分
 記事本文には小沢氏の上掲のお言葉は引用されていないが:
普段は「アポがないとなかなか会えない」(生方氏)はずの小沢幹事長が、秘書を通じて生方氏に「会いたい」と連絡したのは23日昼。衆院本会議後、国会内で生方氏と面会、「もう1度一緒にやってくれないか」と副幹事長の続投を要請した。生方氏も「分かりました」と受け入れた。会談は約2分で終了」などなど。

 とりあえず,財経新聞と読売新聞とがほぼ同一文,ただし句読点・引用符の位置が異なることから,口頭で「みんなと仲良く」発言があったこと(そしてそれを個々の新聞社が文字に起こしたこと)は事実のようである。

・「みんな」への同一化の圧力

・「みんな」の内容が確定していない(民主党議員団,という模範解答は用意されていようが,自在に定義の揺れる概念でもありえる)

・巧みに責任転嫁

 子供たちに教えるだろう,『みんなとなかよくしようね!』。それと同じ言葉で,本来小沢さんにもあるはずの(この問題の)責任を,『みんなとなかよくできなかった生方君はみんなとなかよくしようね!』と生方氏に転嫁している。

 このあたり(流石に今回は見え透いてしまっているが)うまあくこなせたりするあたり,私は小沢さんを有能な人物であると評価し,そのように信じてもいるのである。別に支持まではしないが。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アルシャバブはモガディシュ... | トップ | 「みんななかよく」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

本・論文・研究メモ」カテゴリの最新記事