空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

立憲・枝野氏「これは一種の政治犯。勾留を続けていることは「不当だ」」

2018-02-04 11:03:01 | Weblog
切り札「政治犯を解放しろ!」(2018-02-03)」の続き。



 保釈云々を求める人たちと決定的に”認識”が異なるので、話が進展しない。
 枝野氏の発言の中に重要な用語(ないし擁護)があるのを見落としている:

朝日新聞 「籠池氏を保釈して説明求めたい」立憲・枝野氏 2018年2月2日18時58分

枝野幸男・立憲民主党代表(発言録)」(中略)「これは一種の政治犯。勾留を続けていることは「不当だ」と言われても仕方がないのではないか

 ある一群の人々にとっては、籠池氏は安倍首相の進退に関わる重要情報の持ち主なのであり、この暴露なりなんなりを恐れた安倍首相によって勾留から解放されることのない、そんな政治犯扱いなのだ:



 この「ジャーナリスト(政治・メディア)」を自称する鮫島浩なる人物によれば、籠池氏は「安倍首相に反抗した#政治犯 として囚われているのが現実」なのである。なるほど、悪逆非道な軍事抑圧政権に囚われた政治犯は解放されるべきだろう。



 この小説家という人物も同様だろう。
 ついったを眺めると、こうした「政治犯たる籠池氏は、それゆえに解放されるべきである」との見解を鼓吹するものがいる一方、「これって三権分立に反するよねえ」という意見もざくざく採取できる。




 まあ、こっちの見解を取る人にとっては、籠池氏の件はおそらく詐欺やなんかの刑法犯の問題であり、そっちのコースで扱うべき問題であり、政治犯ではない、という見解なのだ。



 この点の認識の違いを無視しては、話はまったくの平行線。なので、この問題で国会論戦をするにしても、おそらく今までどおりの平行線を延々たどることになろう。



 しかしまあ、他にも大問題があって:



 その政治犯さんと、野党代表者連が親しくお話していたわけであり、どうしてこの時にその重大情報を預かることができなかったんですか野党政治家はその程度の信頼しか得られなかったわけですかということもあり。野党側の決定的な実力不足、という大問題である。



 我が国の政治の危機についても推知できるところがあり、以下の発言を見ると:



立民が声を挙げればマスコミもついてくる」とある。ある特定のいち政党と「マスコミ」との連携を前提としているこの人物は、まさしくこの立民支持者の由。政治権力の監視をすべき「第四の権力」たるものが、政治権力の一翼に夫唱婦随することを前提とし・期待する、これは民主主義の危機を示唆するだろう。

 実際に行政機関による司法介入を野党が要求するというアレ現象を堂々「クォリティペーパー」様が報じるわけだし。
 これは、冒頭近くにあげたジャーナリストを名乗る人物といい、マスコミの質の劣化の一端を実証するといえようか。それとも、政治家のアレ発言を忠実に国民に届けてくれるという点でファクトチェックの一助という重要な機能を担っているといえようか。

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