昨日の「話題の二人の人物の対比」の件、
というあたりだろうなあ一般国民的には。
『すいません、二重国籍は非推奨だって知りませんでした。あほですね、わたし』だけで済む話を延々ひっぱりまくってこのザマなわけで。
あほは、まあいいんだ。いや国の政治の最高権限を握る人があほでは困るには困るが、ウッカリミスとかひとにはあるわけであり、些細なミスのひとつふたつで全人生全人格を否定していたらキリがない。なので、そこはそこそこ許そうという気分は、まあ世論から調達可能だろう。なにしろ麻生議員のあれこれの元気発言だって許容されているんだ。安倍首相の稚気にみえるあれこれのウッカリ発言とかだって…
…それを一切許さぬ、いや本人のミスどころか、官僚に忖度させたのは権力者として間違っている、と極めて高度な自制を首相に要求する一方、自派のウッカリミスについては、それを突っ込むのは差別主義者の悪行であって屈するわけには行かない、とかいう扱いをするのは、なんつーかダブルスタンダードじゃないかなーとノンポリさんには思われる可能性が。
上掲の発言に対して
と来るが、努力だけはできますよね?の一言で一気に旗色が悪くなりますな、この擁護は。『いったんうちの国に生まれたからには、絶対に国籍離脱なんかさせないからそう思え』という憲法の国から移住して日本国籍をとろうとする場合、向こうの憲法を捻じ曲げるわけにもいかないから「努力義務」にとどめるわけだろうから。
「国内のエスニックマイノリティに悪影響」については、蓮舫議員の振る舞い自体が悪影響を及ぼしそう。なにしろ、現首相には僅かな瑕疵も疑惑の影も一切許さず、別人格である官僚が忖度したことにさえ現首相の責任を問うという作戦を続けてきた一方、自分の疑惑については、疑惑を持つこと自体がエスニックマイノリティに対する攻撃だとするようだ。なら同じ理屈で、安倍首相に対する攻撃は安倍首相の出身民族集団=日本人に対する攻撃なんですね?といわれたときにどうするか―というか、延々と日本人、日本人と連呼する向きの人たちは、そんな具合に思ってやしないか。
二重国籍問題は、蓮舫議員の議員…立法する者として、順法義務をより強く求められる立場の者としての資格を疑わせるものではあった。だけども割と軽微なものではあって、実際、ハーフだのクォーターだの帰化した人だのそこらにごろごろいたりする現代では、まーけっこーありがちっぽい? 位ですんだ可能性はある。それこそ、国民的合意ってのを調達できた可能性だってあっただろう。
…まあ、首相の目はなくなるかもしれないけど、政治生命は、例えば外務大臣とかの方向で大いに進展したかもしれない。
が、ここまでぐだぐだなし崩しに混沌とさせては、もはや彼女の政治生命自体に関わる大問題になっちゃった。「残念でしたね」のひとことである。
あちこちで「私は台湾国籍も持っている」と自慢していたので、二重国籍だという自覚はあったが、それが違法だと認識したのは去年アゴラで指摘されてからだと思う。それを素直に認めれば情状酌量の余地もあったのに、ここまでこじらせたのは(執行部も含めて)危機管理能力が低い。
— 池田信夫 (@ikedanob) 2017年7月15日
というあたりだろうなあ一般国民的には。
これに尽きる。二重国籍そのものは大した問題ではない。離脱できない国もある。しかし離脱の努力が法律で課された義務なんだから、履践しなかったら立法の任に当たる議員として問題ではある。その間違いは、事実を明らかにして謝罪会見を開けば終わる話。危機管理が、絶望的に下手。
— 玉井克哉(Katsuya TAMAI) (@tamai1961) 2017年7月15日
『すいません、二重国籍は非推奨だって知りませんでした。あほですね、わたし』だけで済む話を延々ひっぱりまくってこのザマなわけで。
あほは、まあいいんだ。いや国の政治の最高権限を握る人があほでは困るには困るが、ウッカリミスとかひとにはあるわけであり、些細なミスのひとつふたつで全人生全人格を否定していたらキリがない。なので、そこはそこそこ許そうという気分は、まあ世論から調達可能だろう。なにしろ麻生議員のあれこれの元気発言だって許容されているんだ。安倍首相の稚気にみえるあれこれのウッカリ発言とかだって…
…それを一切許さぬ、いや本人のミスどころか、官僚に忖度させたのは権力者として間違っている、と極めて高度な自制を首相に要求する一方、自派のウッカリミスについては、それを突っ込むのは差別主義者の悪行であって屈するわけには行かない、とかいう扱いをするのは、なんつーかダブルスタンダードじゃないかなーとノンポリさんには思われる可能性が。
上掲の発言に対して
離脱できない国もあるのに一律に離脱の努力義務を課すのは法律の瑕疵ですよね? そんな出来の悪い法律にひっかかった蓮舫に、議員の資質がーとか、スパイだとか嘘つき呼ばわりして戸籍見せろだとか言って、国内のエスニックマイノリティに悪影響与えることの正当性ってどこにあるんですか?
— 紅のメタボ@差別に屈する民進党さようなら (@Fair_S0ciety) 2017年7月15日
と来るが、努力だけはできますよね?の一言で一気に旗色が悪くなりますな、この擁護は。『いったんうちの国に生まれたからには、絶対に国籍離脱なんかさせないからそう思え』という憲法の国から移住して日本国籍をとろうとする場合、向こうの憲法を捻じ曲げるわけにもいかないから「努力義務」にとどめるわけだろうから。
「国内のエスニックマイノリティに悪影響」については、蓮舫議員の振る舞い自体が悪影響を及ぼしそう。なにしろ、現首相には僅かな瑕疵も疑惑の影も一切許さず、別人格である官僚が忖度したことにさえ現首相の責任を問うという作戦を続けてきた一方、自分の疑惑については、疑惑を持つこと自体がエスニックマイノリティに対する攻撃だとするようだ。なら同じ理屈で、安倍首相に対する攻撃は安倍首相の出身民族集団=日本人に対する攻撃なんですね?といわれたときにどうするか―というか、延々と日本人、日本人と連呼する向きの人たちは、そんな具合に思ってやしないか。
擁護しようとする論理には、二重のすり替えがある。まず、二重国籍解消努力義務の不履践を、二重国籍そのものの問題とすり替える。そして、国会議員、それも内閣総理大臣を目指す立場の最大野党党首の不始末を、一般国民の問題とすり替える。その上で、「差別」に無理やりつなげる。ひいきの引き倒し。
— 玉井克哉(Katsuya TAMAI) (@tamai1961) 2017年7月15日
二重国籍問題は、蓮舫議員の議員…立法する者として、順法義務をより強く求められる立場の者としての資格を疑わせるものではあった。だけども割と軽微なものではあって、実際、ハーフだのクォーターだの帰化した人だのそこらにごろごろいたりする現代では、まーけっこーありがちっぽい? 位ですんだ可能性はある。それこそ、国民的合意ってのを調達できた可能性だってあっただろう。
…まあ、首相の目はなくなるかもしれないけど、政治生命は、例えば外務大臣とかの方向で大いに進展したかもしれない。
が、ここまでぐだぐだなし崩しに混沌とさせては、もはや彼女の政治生命自体に関わる大問題になっちゃった。「残念でしたね」のひとことである。
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