空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ナイジェリア:攻撃続く―モスク近くで「大事件」

2011-12-31 19:58:27 | ナイジェリア事情

 ナイジェリア北東部Maiduguriのとあるモスク近くで爆発:

BBC Nigeria's Boko Haram blamed for Maiduguri attack 30 December 2011

 目撃者証言では死者4名。他方,軍報道官によれば死者2名。MaiduguriはBoko Haramの乱舞する土地である。

 別の軍報道官によれば,Boko Haramがこの「大事件」の背後にあるのだという。彼らはクリスマスにはいくつかのキリスト教教会を打撃し,42名を殺害した。

「金曜礼拝が終わると,モスク近くで大きな爆発が起こった。人々はモスクから逃げ出ていった」AFPが引く現地住民のお話。「人々は安全な所へ散り走り,スタンピードになった」。

 軍報道官Hassan Mohammed中佐によれば,武装強盗がモスク近くのマーケットを襲撃,二名を殺害,ひとりを重体に陥れた。別の軍広報官Isa准将がBBCに語るところでは,「大事件」があったのである。被害者数には言明せず,Boko Haramの下手人を確保したという。


 …まあその,Boko Haramは武装強盗の名手でもあるので,別にこの二人の広報内容に矛盾があるわけではないな。

 MaiduhguriやBoko Haramの活発な都市からは数万人が流出しているという。今週早くには,ナイジェリアのクリスチャン団体が,コミュニティは,治安組織が防衛しえない場合,自衛するもよいと警告を発したという。

 ―つまり,このアフリカでも有数の人口を持つこの国は,大変典型的なコミュニティ間闘争の道を踏みかねないわけである。

 グッドラック・ジョナサン大統領は治安組織の長を招集。Boko Haram対策を語る。Maiduguri近くのチャド・カメルーン指導部は事態に何をなし得るか,会談を持つという。



 ―ナイジェリア。あの悪夢のあった土地。そう,40年もあれば人は忘れるのでしょう。

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