空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

アウシュヴィッツの写真をクリスマス飾りに使うのはアウト

2019-12-02 17:30:00 | Newsメモ
BBC Amazon pulls Auschwitz-themed Christmas ornaments 2 Dec 2019

Amazon has withdrawn a range of "Christmas ornaments" displaying images of a former concentration camp that sellers had posted on its website.

The move followed a tweet from Poland's Auschwitz Memorial calling on the retailer to remove the "disturbing and disrespectful" merchandise.

It included Christmas tree decorations, a bottle opener and a mouse-pad.


クリスマスツリーの飾りにはマズイと思うが、マウスパッドはどうだろう。常に身近に思いを馳せるということでは―しかし恐らく、南方仏教国でブッダ像をマウスパッドにするのは…多分アウトだろうなあ。下敷きにするのはよくない、という意識になるんじゃないだろうか(向うの知り合いの顔を思い起こしたりしつつ)。

 お仏さんマウスパッドは、きっと日本ならいける。手元にいつも南無阿弥陀仏、ってなもんで。あれだ、マニ車的なものとして受容されうる可能性がある(流石に私なら、使用は論文執筆時に限ろうとする気がするが)。
 しかし日本でも、足拭きマット仏はダメだろう。
 アウシュヴィッツ・パッドも、あの悲惨な話の現場でも、いまは緑に覆われ、すこしずつ癒しが行われている…という解釈でいけるかと―それを風化と評価し、やっぱりダメ!と言う判断もあろうけど。

 じゃあ、何が明確にダメなのか? そんな思考実験のタネとして使う分には、アウシュヴィッツの犠牲者を侮辱することにはなるまい。
 もちろん、これはこれで思考の手段化と評することはできるが。

 と書いてみて、ああそうか、直接的にアウシュヴィッツ収容所をお祭りの飾りとして使おうという趣味もありえることに気付いた。ネオナチ思想の人たちにとってみれば、ユダヤ人を数多く殲滅した場所というのは、喜ばしいものでありえるか。

 …いやその、なんぼ敵でも、殺し方に仁義とか美学とかあろうけどなあ、とは思うんだが、まあひとはいろいろだし。

 …まあ、そんな使用法が想定されている商品だとしたら、まあ趣味はよくないよねえ。
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