空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

be suspicious ofの構文のお勉強をしてみようと思うの

2009-08-01 22:31:49 | ノート
 ミサカはミサカはちょっと英語の勉強しようと思う(←ちょっと気に入った)
 しかし『超電磁砲』と海藍のためだけにあの雑誌を買うのは些かコストパフォーマンスがよろしくないかと思われの今日この頃。

 で,私が某大手掲示板のとある場末を見ていることは,両方を見ている人には秘密でもなんでもないかと思われ。滅多に書き込みしないが。というのも,以前素で「うにー」とか書いたら出てけ腐れオタ的なことを言われ深く深く心に傷を(ry

 冗談はさておき,

831 :名無し三等兵:2009/08/01(土) 09:51:14 ID:???
(中略)
Somalia: Four Killed in Battle Among Soldiers
http://allafrica.com/stories/200907310475.html

モガディシュの暫定政府軍基地に向かっていた軍車列が、法務大臣アブディラーマン・ジャナコウに服属
する部隊によって攻撃され、市民を含む4名が死亡6名が負傷した。ジャナコウの部隊の指揮官は彼らが
“疑わしい兵士”であると語った。


 だそうですが,そのAllafrica.comの元記事は,昨日,私もメモしたGarowe Online Somalia: 4 killed in battle among soldiers Jul 30, 2009 - 3:01:37 PM
 ですね。

 問題の文章は
The fighting stopped with Janakow’s commander telling reporters that they were “suspicious” of the other soldiers.
 ここかと思われますが,いやもちょっと読もうよ。

 上掲文章の中の登場人物たちは,Janakowさんとこのcommander(発話の主体),theyとthe other soldiersですよね。わざわざtheyと,その他のthe other兵士たちと指示してあるのに注意すべきところ。でないと,非常に不親切な訳文になるのさ。そして,元の意味を取れない訳になると思うのさ。

「疑わしい」と思われた者たちは誰なのか? 疑わしいと思うと表明したなら,なぜ戦闘が止まらなければならないのか? …例えば,『お前らは怪しすぎる!』『ウム和解しよう』…って会話が成り立つとしたら,シュールに過ぎる。

 つまりofの意味(形容詞と組んで動詞的に「目的格関係」を表す,形容詞の係る先を限定する)を捉えないとダメなわけで,be suspicious of ...で「~を疑わしく思う,怪しむ」位なわけではあるまいか(辞書的に)。

 たぶん,「Janakow配下の指揮官は,報道陣に,彼ら(Janakow's commander指揮下の部隊)は,その(当の,攻撃を仕掛けられた部隊の)別の兵士たちを”邪推した”のであると(that ...)語った」と訳すべきなんでしょう(カッコ内は文脈明確化のための補い。訳本文には入らない)。

 間違ってたらご指摘あるとミサカはミサカは嬉しいの。


 んでまあ。

 警備中のJanakow配下部隊は非常に緊張していて,味方の移動をも敵の移動と誤認するような,そんな危うい精神状態(または非熟練状態)にある―司法相直下護衛隊ですら,そのような微妙な状態にある恐れがある!

 と仄めかすかもしれない記事なわけで,そこを正確にとらえれば,正確に翻訳しつつ・事実を伝えつつ,一定の情報操作が可能なんだとゆー世間的知恵を持ってもいいかと思う。

 ほら,ソビエトど末期ですっけか,保守派の議会占拠だかに対して,ニュースが『反対派は××に集結中』とか報じたってのは。

 それは事実上,革新派に,××に集合せよ,と呼びかける檄文となったとか,そーいう逸話。

 事実を淡々と言うだけで別の意味を担わすことができる。そーゆー事実も技法も知性もないのは,いささかどーかと思う。
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