空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ケニア:選挙ボイコットで混乱

2017-10-27 17:00:00 | Newsメモ
BBC Kenya election: Voting marred by boycott 26 Oct 2017

Kenya's presidential election re-run has been marred by isolated clashes and a boycott by the main opposition

 時々こういう報道がある。してみると、例の棄権を呼びかけるあれとかこれとかは、こういう事例を聞き知って、いっそ大規模な混乱状態を我が国にも引き起こしてしまえ、というものなのか。

 とすると―そうでなくとも―我々の総選挙が無事に行われ、不正も、よしあったとしても非常に例外的なものと考えられるのは、これは我が国でこの民主主義的制度が一般的な支持を得ているということだと理解したい。

 だいたい、選挙がアレするほどの状態だと

A teenage boy was shot by police and later died amid clashes in the opposition stronghold of Kisumu, one of four counties hit by violence

 こういうことになる。逮捕者死者が割と出るのであり、そういう個々人の悲劇を促進するかのごとき言動・行動はできるだけ控えたいもの。なんか、そういう手の人はいるようだけど:

沖縄タイムス ニュース女子「検証」番組を検証する 沖縄報道 6つの論点 2017年3月15日 17:07

(1)高齢者を「過激派デモの武闘派集団シルバー部隊」と表現

 初回放送について根拠の明示を求める本紙社説を引用。その上で、オスプレイ配備反対に向けて「逮捕されても生活に影響がない65歳から75歳」を募る動きがあると報じた2012年9月の本紙記事を根拠として示した。だが、4年後の高江で同じ実態があるとする根拠は、ある集会で「じいさん、ばあさんは捕まってください」と冗談交じりの呼び掛けがあったことのみ。シルバー部隊などという呼び名が現場に存在しないことの釈明はなかった


 …いや、その、2012年の記事については否定していないということと、つい最近も問題発言があったことは否定しないのな…。

冗談交じりの呼び掛け」―うんまあ、”逮捕されちゃって☆”というのが冗談になるなら、それは警察権力が非常にマイルドな、統制の取れた、人権重視のものである(従って、逮捕されても虐待なんかあるはずがない)という信頼が深いということを示唆するのであり、一般国民としては警察の資質・能力に信頼と安心とをしておいていいわけか…。

 何しろケニアでは、警察が実弾を使うのである:「Live rounds have been fired by police in the opposition stronghold of Kisumu, in western Kenya, killing at least one person」。我々の国で「選挙で実弾が」という表現が出たら、まずは現金・買収の意味のはずだ。

ニコニコニュース 杉村太蔵 “実弾”飛び交う自民・総裁選の裏側暴露「バラ撒くんだよ!」佐藤かよに公開アプローチ? 2012/9/25(火)13:07

「総裁選というのは公職選挙法関係ないから。なんぼ金使ってもいい。バラ撒くんだよ!」と“実弾”飛び交う総裁選の裏側を生々しく暴露。「今、永田町はバブルだよ。いつもはカレーなんだけど、この時期だけ天丼が出てくる。3回経験したからね。究極のドロドロの権力闘争。最高だよね!」
 
 なお、例によって”安倍政権は国連選挙監視団の派遣を拒んだ”だのというアレな妄言が出ていたとも聞くが、ガチの場合、その選挙監視団のほうからご遠慮願うと言われるのであったり:「International observers have scaled down their missions for security reasons」。
 なので、日本はケニア以上の騒乱状態にあるんだと主張するなら、それなりの状況証拠を付して説明すべきものだろう。



(頭をかかえる)

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