空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

夜の手紙と某総統と,東アフリカの石油とを巡る幾つかのメモ

2007-05-01 14:23:24 | Newsメモ
 積読状態だった記事のメモ。どこかにまとめて置かないと,分散して訳がわからなくなっちゃうです。実際,みっつのファイルに分散してたし。

BBC,South Asia Taleban 'war crimes' on Afghans Thursday, 19 April 2007

 アムネスティの報告に関する記事。
 キーワードはnight lettersかな。粛清予定者について書いたメモやポスターを,夜間,そこらの木やモスクか学校かに張り出しておく。…まるっきり犯罪小説に出てくる犯罪組織の犯罪的な脅迫行為ですが。

 タリバンの言うこと聞いてくれない悪い子は,きっとアメリカの手先かアメリカのスパイかアメリカの同調者で,つまり裏切り者か背教者なので粛清OK。非武装の市民じゃないかって? アメリカの手先(以下略)は戦闘員と同じ扱いです。タリバンの戦闘規則にはそうある,のだそうで。
 そんなわけでとある学校教師の姉妹のお宅に強制家庭訪問,その姉妹とそのお母さんにおばあちゃん,男性親族らをまとめて粛清(意図的な言い換え)。…「夜と霧」命令のほうが余程細やかな気遣いをしている気がしてくるほどですが。…ナチスはまだしも,少なくとも大っぴらにやったらマズイとは思ってはいたんでしょうねー…。

 昔,NHKのレポートでアフガンあたりの教師姉妹が,学校再開できて長年の夢がかなってうれしーですー,というのを見ましたけど,あの姉妹だったら悲しいな。

 その「夜と霧」の最高責任者さんを名誉市民にしたまま,その状態を長年放置してた町が,G8サミットの会場となるのを機会にしかるべき処置を(BBC,Europe Hitler link alarms German resort 2 April 2007 By Steve Rosenberg)。
 旧東独の町だそうですが。あそこじゃあ,古本屋さんがうっかり古雑誌の片隅の写真に写りこんだハーケンクロイツを検閲しわすれると,あっという間に左遷されたとかいう話ですが。お役所仕事かなぁ。

 ああそうそう,先日の事件で誘拐された中国人さんらが,赤十字経由で解放された由(BBC,Africa Chinese workers freed in Ethiopia Sunday, 29 April 2007)。無事なのは何よりです。オガデン解放戦線側は,この攻撃は遊牧ソマリ人を地域から排除したエチオピア軍へ向けてのものだという由。遊牧民と定住民の争い,現代版。

 しかしなんですか,中国がアフリカ方面で,活発な外交活動を展開し資源を求めているというのはあまり知られていないんですかね。だってそりゃそうでしょう,この先ずっと,石炭による経済発展を一呼吸ごとに味わいたくはないでしょうよ(炭坑の町で―汚染の中で)。スーダン(外務省 スーダン概況)との関係も深化しつつあるようで(BBC,Africa Chinese leader boosts Sudan ties Friday, 2 February 2007)。…スーダンとしては,中国は色々とありがたい友好国でしょうねぇ。

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