空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

Kismayoの武器集積所に打撃か

2012-09-27 20:21:18 | ソマリア関連
 jet機の攻撃によってal Shabaabの武器集積所が破壊されたか―ということを報じる記事。

BBC Somalia al-Shabab armoury 'destroyed in Kismayo' 26 September 2012

 ケニア軍が言うには,そのjetsがKismayoの空港を爆撃,al Shabaabのarmouryとwarehouseとを破壊した。al Shabaab広報担当者は,誰も戦死していないし,その装備は破壊されていないとする。

 ―恐らくは,実際にal Shabaabの設備が破壊されたのでしょう。しきりに砲撃され,また航空偵察も頻繁に行われたようで―本当に弾薬庫が破壊されたのだと考えてよいだろう。しかし弾薬庫のひとつふたつは重要な問題ではない。

 次に記事はal Shabaabの置かれた状況を説明する。この一年の間に首都モガディシュをはじめとする幾つかの都市から排除されてしまったが,しかし南部および中部ソマリアのcountrysideの多くを支配しつつけている,と。

 ということは,面の支配はできていたとしても,「お財布」を失ってしまったというわけで。
 これらの個々の点の説明がまとめ記事として有用かと思う。

 Kismayoからこの一週間で10000人ほどが脱出したと国連難民局は推計する。それはケニア軍とソマリア政府軍とがKismayoさして進撃しているからである。ところでケニアは,al Shabaabの所為だとされる国境越えの事件の返報として介入を始めたのであるが,今週初め,ニューヨーク国連本部でケニア大統領Mwai Kibakiは,ケニアに住むソマリア難民が「解放された地域」に移動することを望むと語ったと伝えられる。

 Dadaab難民キャンプは465,000ほどを収容する。Kibaki氏曰く,こうした状況は「受け入れ難いuntenable」。

 …この人数の難民は,どうも世話しきれん,というわけだ。ソマリアには速やかに落ち着いてもらって,こっちの負担を減らす方向で動いてもらわないと大変に困るわけだ。

 さて記事末尾には,国連ソマリア特使Augustine Philip Mahigaのコメントが載っている。これが今回の記事の注目点かな,と思われる。彼がBBCに話すところでは,彼は今までより,ソマリアに平和が来るであろうことにより楽天的なのである。

 AMISOMとソマリア軍が順調に進攻し,政治プロセスは議会による大統領選出を経て首相指名は今週のうちであり,組閣も間近であって―この国の和平の道筋は順調ではないか,というわけだ。

 さらにはHizbul Islamがal Shababを離脱するという。これはソマリアにとって決定的なステージ,信じがたい機会である。さらにal Shabaabのなかの諸要素と接触することでプロセスが進めば―「私は,これがソマリアの過去22年で最良のチャンスなのだと考えるI think this is the best chance Somalia has ever had in the past 22 years」。

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