前途多難の和解会議（開催前から，すでに）：ソマリア

　Hawiyeの族長は6月14日に予定される国民和解会議不参加を表明する。
　Hawiyeはモガディシュを支配する氏族であり，その不在は和解会議に非常なマイナスとなる。
　なお，元UIC指導者Sheikh Sharif Sheikh Ahmed氏は，エチオピア軍撤退以前の会談は問題外とし，また独立的な調停者を要請する。

BBC news Africa Somali talks 'will be boycotted' 12 June 2007

　何れにせよ，14日開催は非常に危ぶまれる（SomaliNet Somalia: Reconciliation Conference To Face Delay June 12, 2007 05:24 pm.- By Mohamed Abdi Farah）。寧ろはっきり無理といってよいかと思われるほどだ。

　不十分な形であれともかく開催し，次の足掛かりとする…というのが理性的判断である気がするが，現状，事態の改善の見込みがない。
　エチオピア軍の存在が最大のネックになっている形だが，とはいえAU平和維持軍はウガンダの1600ほどしか存在しない。数千からなるエチオピア軍は必要不可欠というべきだ。

　…現状を一言で言い表せば，「悪循環」？