空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ありがちなネタ

2012-05-01 22:41:53 | Weblog


つ 某青プリン

 せせこましい研究の例か,好きなこと追った結果か,それともそれ以外の何かかというのは各自の解釈に任せる。

 そんなわけもあって「学者」の定義とか「研究」の定義とかいろいろ議論して『僕の考えた最強実利学者&研究』とか考えたい向きは常に出るであろうところ―そゆ向きにリアルタイムで色々応対されている点,御苦労さまですと頭がさがる。いやかなり本気に。



 ところが最近はより一般的な文脈にいる人々に対してアピールして(つまり,申請書を書いて)研究費を取ってこないと研究を進めることが難しいという。

 

『貴方の言う社会ってなんですか』と聞いて見ても宜しい。主体思想だって(ある種の)社会便益に(少なくともある局面で捉える限りにおいて)なってるだろう。

 ところで,たとえば私が思うに,恒久平和などは最高の社会便益と言っても,かなり悪くないものではあるまいか。さて恒久平和への道筋はしかし一切不明と言うべきだ。してみると(恒久)平和を目指す研究は,そのゴールへの道筋が不明なので一切禁止されることになろう,なんかこの,さしあたり実利を目指すよーな思想の場合。



 この「現在の社会ニーズ」という指摘からちょいとひねってみれば分かろう。『今の我々にとって役に立つ・役に立つと思われる』ないし,『今の我々が理解できる限りにおける将来に役に立つ・役に立つであろう』研究に話を限るからには,その視野は未来に広がらない。或いは,未来を生きることを拒絶している態度だといえる。

 学者たちは未来のために試行錯誤しているわけである。未だ来らざる知識へと進もうとするのだから,そりゃあ失敗しまくる。しかしその失敗は後発の人々に『その道はしくじり済みだ,他を当たれ』という示唆となる。その意味で役に立っているわけなのだが,

 …そこで『公費を使って研究したのに実社会に貢献しなかった! 従ってお前は役立たずの研究をしたのだ,無駄をしたのだ,お前は役に立たない奴だ』と言われてもなーという感。



 関連メモ:泳ぐやる夫シアター みんなでプロ野球12球団紹介スレ その56 たかが無名、されど無名
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