空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

政府軍はAMISOM戦闘参加の成果を生かしつつ進出した模様

2009-07-14 17:14:11 | ソマリア関連
BBC Somali troops 'push back rebels' 13 Jul 2009
 ソマリア。AMISOMは,補給路を脅かされたことを理由として一定程度直接的戦闘に参与。但し,政府軍の積極的攻勢に助力した/その一部をなしたわけではないと声明。警備している大統領官邸から1kmほどまで反政府側が接近したとのこと。

 他方政府はsubstantial advancesをなしたと(満足げな)コメント。一応,戦闘は小康状態となった様子。HornAfrikはなおも緊張し,散発的に銃声の聞こえる市内の情勢を伝える。


 政府側勢力の3名の死者とはAMISOMの―ウガンダの―兵である模様。迫撃砲弾攻撃によるみたい(元記事UgandaのNew Vision:Garowe Online Somalia: Three UPDF Soldiers Killed Jul 13, 2009 )。

Garowe Online Somalia's president hails victory, rebels retake lost ground Jul 13, 2009

 ソマリア大統領Sheikh Sharifはその兵が「歴史的勝利」を勝ち得たと誇り,反政府側に支配されていたいくつかの地区を奪取したと述べる。また,敵側Somali-Americanを1名,殺害したとも述べる。米国テロリストリストに載る人物であるという。

 ウガンダ軍は自軍兵士3名が失われたことを声明。なお地元目撃者証言によると,AMISOM側はtanksを使用したという。…所謂「戦車」は入っていましたでしょうか。装甲車の写真は見た覚えがありますが,戦車も装甲車も,日常的にはtanksと表記するのは通例かと。

 なお反政府側はKaaraan,Shibis,Abdiazizなどという地区に再進入(さらにShabelle media Network Islamist officials say they retake over their positions in Mogadishu Posted: 7/13/2009 11:36:00 PM),政府側と「有効射程距離内で」対峙しているとのこと。広報担当者Sheikh Ali "Dheere" MohamudなどはAMISOMが政府側を援助していると述べ,これをエチオピア軍並に考えるぞと述べるわけですが,まあなにをいまさら。

Shabelle Media Network  AMISOM officials say they can reach any town in Somalia Posted: 7/13/2009 6:35:00 PM

 AMISOMはなおも空港・港・大統領官邸など枢要地区警備に役割は限定されるものの,Bahuko少佐は一旦命あればKismayoだろうがBaidoaだろうが,(ソマリア内に)到達できないところはないぞ,と脅し文句。まあAMISOMは装甲車両を持つわけで。ソフトスキンな乗用車にRPGあたり乗っけただけのアルシャバブ連中ではこなせない相手ではありますね。

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