というかこれ、労働局が投げた、っていわないか:
NHK 授業担当外し調停案示さず 16 Dec 2019 17時42分
「倉敷市にある岡山短期大学が、視覚障害のある准教授を授業の担当から外している問題で、岡山労働局は准教授の授業の実施については「双方の主張の隔たりが大きく、歩み寄りが困難」として、調停案を示しませんでした」
大分前に、裁判的には終了した事案。
「岡山労働局に調停を申し立てていた、倉敷市の岡山短期大学に勤務する山口雪子准教授(54)が記者会見をして明らかにしました」
「山口准教授は視覚障害を理由にした差別だとして、短大を運営する「原田学園」を訴え、去年11月、最高裁が原田学園の上告を退け、山口准教授を授業の担当から外した措置は無効だとする判決が確定しました。
しかし、短大は今年度も授業を担当させなかったことから、山口准教授が岡山労働局に調停を申し立てていました」
まあ、そりゃあ、裁判ならこういう結果になるよなあ、という相場観ではある。
尤も、「現実的にはもう、その仕事、できませんよね」ということでも、まああり、ある種の妥協をどうにか探してくれ、という暗黙の声もそりゃまあ…だろう。
「山口准教授が求めていた、紙媒体の時間割や、会議資料の電子データによる提供については、山口准教授が求める方法で提供するよう努めることを求める調停案を示し、これについては双方が受け入れ」、しかし「「原田学園」の代理人弁護士は「調停内容は非公開という約束があったはずで、コメントできない」」
とあって、短大側と先生側との協調行動は期待できないっぽい。
大丈夫ではないだろうけど、よほど腹を据えかねたらしくもある。原理原則的には負け以外なさそうな裁判を最後まで戦い、その後も実質的な勝利を諦めてないらしいあたり、一介の労働者としては共闘したいような共闘したくないような、ものっそい微妙な線である。
…まあねえ、視覚障害の学生に対する配慮なら、こっちとしてもまあ興味深い学びの経験でもあり、ある種、win-winではあるのよねえ。これがしかし、視覚障害の同僚への配慮となると、純粋な作業量の増加と責任の増加、諸種のコスト増加にどれほど無料奉仕できるかというのは…うん…個人的な多少の配慮で済む分にはいいけど、採点・成績入力で補助が要るだの、その補助員用の給与と秘密保持関係のあれこれとを思うと…うん…。
なお、ついにいろいろ気付いたか、それとも一応職が確保されたことへの安心に基づくものか、2018年から論文業績が復活しております。障害者の立場から論説を書くのは、これはこれで貴重な貢献であり、その点はプラス評価すべきところでしょう。
NHK 授業担当外し調停案示さず 16 Dec 2019 17時42分
「倉敷市にある岡山短期大学が、視覚障害のある准教授を授業の担当から外している問題で、岡山労働局は准教授の授業の実施については「双方の主張の隔たりが大きく、歩み寄りが困難」として、調停案を示しませんでした」
大分前に、裁判的には終了した事案。
「岡山労働局に調停を申し立てていた、倉敷市の岡山短期大学に勤務する山口雪子准教授(54)が記者会見をして明らかにしました」
「山口准教授は視覚障害を理由にした差別だとして、短大を運営する「原田学園」を訴え、去年11月、最高裁が原田学園の上告を退け、山口准教授を授業の担当から外した措置は無効だとする判決が確定しました。
しかし、短大は今年度も授業を担当させなかったことから、山口准教授が岡山労働局に調停を申し立てていました」
まあ、そりゃあ、裁判ならこういう結果になるよなあ、という相場観ではある。
尤も、「現実的にはもう、その仕事、できませんよね」ということでも、まああり、ある種の妥協をどうにか探してくれ、という暗黙の声もそりゃまあ…だろう。
「山口准教授が求めていた、紙媒体の時間割や、会議資料の電子データによる提供については、山口准教授が求める方法で提供するよう努めることを求める調停案を示し、これについては双方が受け入れ」、しかし「「原田学園」の代理人弁護士は「調停内容は非公開という約束があったはずで、コメントできない」」
とあって、短大側と先生側との協調行動は期待できないっぽい。
これ、かなり長いことやってるけど、大学はこの態度で大丈夫なんかねえ/授業担当外し調停案示さず|NHK 岡山県のニュース https://t.co/iry5jDdTnf
— まつーらとしお (@yearman) December 16, 2019
大丈夫ではないだろうけど、よほど腹を据えかねたらしくもある。原理原則的には負け以外なさそうな裁判を最後まで戦い、その後も実質的な勝利を諦めてないらしいあたり、一介の労働者としては共闘したいような共闘したくないような、ものっそい微妙な線である。
…まあねえ、視覚障害の学生に対する配慮なら、こっちとしてもまあ興味深い学びの経験でもあり、ある種、win-winではあるのよねえ。これがしかし、視覚障害の同僚への配慮となると、純粋な作業量の増加と責任の増加、諸種のコスト増加にどれほど無料奉仕できるかというのは…うん…個人的な多少の配慮で済む分にはいいけど、採点・成績入力で補助が要るだの、その補助員用の給与と秘密保持関係のあれこれとを思うと…うん…。
なお、ついにいろいろ気付いたか、それとも一応職が確保されたことへの安心に基づくものか、2018年から論文業績が復活しております。障害者の立場から論説を書くのは、これはこれで貴重な貢献であり、その点はプラス評価すべきところでしょう。
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