現行基準で（即座に）素通し

NHK　田中文科相 一転して３大学認可へ 11月7日 16時52分

「田中文部科学大臣は７日の衆議院文部科学委員会で、来年春の開設を予定していた３つの大学について、「現行制度にのっとり、適切に対応する」と述べ、新たな審査基準を設けて判断するとしていた姿勢を一転させ、今の制度のもとで速やかに認可する考えを示しました」

「フットワークが軽いですね」（※頑張って褒めてみた）

「「３つの大学について、どこかが悪いとは思っていない。ただ、これまでの仕組みに従い認可するだけでは、いつまでも大学教育を変革できないので、新しい審査基準を作ることで大学教育の質を向上させたいということだ」と述べました」

　…この通りの意図に基づく行動だとすれば，三大学に（一切）落ち度がないにも関わらず，自分の思いを実現するためにこの数日間を空費したというわけだ。「国民的議論を喚起した」と，うん，強弁するくらいが関の山かと。

「撤回を求めるため文部科学省を訪れていた秋田市の穂積志市長は」（中略）「、「信頼感を失う、その一点です。一番犠牲になったのは子どもたちなので、一日も早く安心させてほしい」と述べ正式な書面とともに速やかに認可を出すよう求めました」

　大臣たる方の言葉のあまりの軽さに三歩歩まず，というところだ。
　ところで秋田市長は文科省まで陳情に来たわけで，こんな出張は田中文科相がよけーなことしなけりゃ発生しなかった訳で―『行政の無駄』を指弾する係のひとの出番である。


サンケイビズ　【田中文科相不認可問題】３大学新設、一転認可　田中文科相表明 2012.11.7 17:20

「不認可判断は３校側や受験生に加え、文科行政にも大きな混乱を招いており、野党側は田中文科相10+ 件の罷免を含めた政治責任を厳しく追及していくとみられる」

　なお「田中文科相は委員会で、３大学について「不認可処分は行っておらず新基準をつくり判断する」と強調。しかし野党側が「法治国家ではない手法」などと即時撤回を求め、民主党内でも「基準を満たしている」「一刻も早く認可すべきだ」と反対論が強まった」とあり―

　―現行制度による認可ということで決着である。よかったよかった。事ここまで至れば，詰め腹切るのは田中文科相に限られよう。姫をお諌めした付け家老連の安否はなお不確定だろうけれど，『もう押し込んで強制隠居させちゃえ☆』な空気は幕閣にもじきに充溢しようというもの。