承前
「秋田公立美術大支持」2012-11-05
「札幌保健医療大は新規採用教員を確保する模様」2012-11-06
昨日の時点で見落としていた記事だが
読売新聞 肝心なこと言い忘れた…田中文科相、唐突な発表 11月6日 17:54
「「私が性急にやったわけではない」「(認可が決まった段階で)既に建物が出来ているのはおかしい。誰かが事前に情報を流しているのでしょう」東京・霞が関の文科省で6日午前11時10分過ぎから始まった閣議後の記者会見。田中文科相は、秋田公立美術大(秋田市)、岡崎女子大(愛知県岡崎市)、札幌保健医療大(札幌市)の不認可決定の正当性を、とうとうと語った」
つ 「わあすげえ、こいつら本物の馬鹿だ」(おおやにき 大学の人事とスケジュール(2.5) 2012年11月 6日 23:06)。
…なんで校舎ができていない・着工しているはずがないと思えたのかはおっそろしく謎。
…そうか。『大学作りたいなんて言って,どうせ,あったらいいな感満載のドリーム設定プロジェクトを提出してきただけなんだろう? でなければ潰れる大学なんか,出てくるはずがないものな? そんなサボり官僚と金の亡者の教育業者に厳しい現実を教えてやるぞ?』と軽く却下してみたら,官僚・大学側の仕事がガチ過ぎてびっくりという,そーゆー事情なのだな,これ…。
とりあえず,こんなんになっちゃった可能性はいくつか―
1. 文科省の官僚さんの,田中文科相への説明が不十分だった―『これだけの厳しい審査をして,用意は万端整えさせたんですよ』という事情を正確に認識させることができなかった(官僚側の能力・意欲の問題の可能性)
もしくは
2 認識することができなかった(田中文科相側の能力・知識の問題の可能性)
…読売新聞の記事からすると,2の可能性の方が非常に強いと思われる。そこまで知識無くて,しかも勉強する気もなくて言いっぱなしで閣僚やるというのは,私には想像の外といいましょうかなんというか。
正直,わたし,ふだん,世間様の政治家さんに対する『あんなんだったら,俺でもできる』という発言を窘めるのですが,今回については私からしてそー思えてくる勢いです。
で,落ちはどうなるかというのは大変心配していたのです,私。
通達はすでに出てしまったものと思い,そうすると文科相の威厳を守るためにどうしても一校は犠牲になるかなー何人の首が吊れちゃうかな(※概ね業者さんたちの)とか心配してたんですが心配してたんですが:
J-cast 田中文科相「3大学不認可まだ通知してない」事務方が泥かぶって幕引き 2012/11/ 7 12:48
「事務方も補足して「大臣の意志と齟齬があった。事務方の責任」という」
認可を取り消すことがあるぞ,と宣言した「直後に「言い忘れた」と戻ってきて、「全部不認可と思われたんですね。そうではありません」と今度は笑顔だった。「不認可」をまだ大学に通知していなかったため、ミスを事務方がひっかぶることで話をリセットしたらしい」
…事務方のミスということで幕引きをする方向が示されたという。
上掲記事の2頁目には:
「田崎史郎(時事通信解説委員)「月曜日(5日)に副大臣、事務次官らが説明した。それで変わった。でも中途半端。大学にも受験者にもお詫びをしてない」」
認可を取り消すことがあるぞ,と宣言した「直後に「言い忘れた」と戻ってきて、「全部不認可と思われたんですね。そうではありません」と今度は笑顔だった。「不認可」をまだ大学に通知していなかったため、ミスを事務方がひっかぶることで話をリセットしたらしい」
「田「本当は2度目の発言をいうはずが、思いの方が先に出てしまって肝心のことをいい忘れた。性格なんでしょうね。先週も、事務方は不認可にしたら何が起こるかを説明している。それを知りながら、会見で不認可といっちゃった」」
訴訟を起こされたら負けるであろうということについて「田「全部わかってた。民主党の政治主導は、大臣、副大臣、政務官が協議するはずが、大臣1人でやってる」」
そんなわけで田中文科相については,現在,誰がどう叩いても叩かれない場所がないような,大変便利なおもちゃ状態である模様。
毎日新聞 大学不認可:田中文科相「世間は誤解」 2012年11月07日 13時15分(最終更新 11月07日 13時20分)
「田中真紀子文部科学相は7日の衆院文部科学委員会で、来春の開学を目指す3大学の不認可問題について「(不認可の)処分はしていない。世間は誤解している」と述べた。田中氏はいったん認可しないと判断したが、文書通知が終わっておらず不認可処分は出ていないとの文科省側の説明に沿った発言」
…そんなわけで,通達がまだ出ていなかったことでみんな助かった,という状況の様子。
但し,この「みんな」については,現状包含しうる最大限度の人々が入るが(教員・事務員含む大学関係者,建築・印刷等々の関連業界,学生・受験者,諸行政機関など),それでもすんなり決まった場合より余計な手間暇かかった損害の分はわりとある。…例えば大学さんについては,他人の持ちで多大な広報効果が得られたと思って頂くあたりで多少溜飲を下げて頂くことは可能ではあろうか(ちょっと遠い目)。
問題は,こんな「大山鳴動して鼠一匹もでてきやしねえ」という状況を現出させた責任をだれがとるかだ。―常識的に考えれば,決まってもいないこと・内部事情・個人的な見解をダダ漏れさせたらしい田中文科相の責任が問われる場面と思われるが,”事務方のミス”という表現が見えることからして,ここから誰か官僚の首一個が飛ぶ恐れがある。
一応,三大学が救われる目が出たは出たが,
WSJ Japan 「不認可処分していない」=3大学問題で文科相―衆院文科委 2012年 11月 7日 13:22 JST
「田中文科相は「大臣が政策的に判断する余地が学校教育法で認められている」と強調。「大学設置認可の在り方を抜本的に見直すことは喫緊の課題で、3大学も新基準で判断する」と繰り返し、議論は平行線をたどった」
この「新基準で判断」が問題。「みんな助かる」ためには,現行基準で(即座に)素通しする以外に方法がないように思われる―真面目に新基準策定しようとすると,常識的に考えてどーしても来春の開学には間に合うまい。
「秋田公立美術大支持」2012-11-05
「札幌保健医療大は新規採用教員を確保する模様」2012-11-06
昨日の時点で見落としていた記事だが
読売新聞 肝心なこと言い忘れた…田中文科相、唐突な発表 11月6日 17:54
「「私が性急にやったわけではない」「(認可が決まった段階で)既に建物が出来ているのはおかしい。誰かが事前に情報を流しているのでしょう」東京・霞が関の文科省で6日午前11時10分過ぎから始まった閣議後の記者会見。田中文科相は、秋田公立美術大(秋田市)、岡崎女子大(愛知県岡崎市)、札幌保健医療大(札幌市)の不認可決定の正当性を、とうとうと語った」
つ 「わあすげえ、こいつら本物の馬鹿だ」(おおやにき 大学の人事とスケジュール(2.5) 2012年11月 6日 23:06)。
…なんで校舎ができていない・着工しているはずがないと思えたのかはおっそろしく謎。
…そうか。『大学作りたいなんて言って,どうせ,あったらいいな感満載のドリーム設定プロジェクトを提出してきただけなんだろう? でなければ潰れる大学なんか,出てくるはずがないものな? そんなサボり官僚と金の亡者の教育業者に厳しい現実を教えてやるぞ?』と軽く却下してみたら,官僚・大学側の仕事がガチ過ぎてびっくりという,そーゆー事情なのだな,これ…。
とりあえず,こんなんになっちゃった可能性はいくつか―
1. 文科省の官僚さんの,田中文科相への説明が不十分だった―『これだけの厳しい審査をして,用意は万端整えさせたんですよ』という事情を正確に認識させることができなかった(官僚側の能力・意欲の問題の可能性)
もしくは
2 認識することができなかった(田中文科相側の能力・知識の問題の可能性)
…読売新聞の記事からすると,2の可能性の方が非常に強いと思われる。そこまで知識無くて,しかも勉強する気もなくて言いっぱなしで閣僚やるというのは,私には想像の外といいましょうかなんというか。
正直,わたし,ふだん,世間様の政治家さんに対する『あんなんだったら,俺でもできる』という発言を窘めるのですが,今回については私からしてそー思えてくる勢いです。
で,落ちはどうなるかというのは大変心配していたのです,私。
通達はすでに出てしまったものと思い,そうすると文科相の威厳を守るためにどうしても一校は犠牲になるかなー何人の首が吊れちゃうかな(※概ね業者さんたちの)とか心配してたんですが心配してたんですが:
J-cast 田中文科相「3大学不認可まだ通知してない」事務方が泥かぶって幕引き 2012/11/ 7 12:48
「事務方も補足して「大臣の意志と齟齬があった。事務方の責任」という」
認可を取り消すことがあるぞ,と宣言した「直後に「言い忘れた」と戻ってきて、「全部不認可と思われたんですね。そうではありません」と今度は笑顔だった。「不認可」をまだ大学に通知していなかったため、ミスを事務方がひっかぶることで話をリセットしたらしい」
…事務方のミスということで幕引きをする方向が示されたという。
上掲記事の2頁目には:
「田崎史郎(時事通信解説委員)「月曜日(5日)に副大臣、事務次官らが説明した。それで変わった。でも中途半端。大学にも受験者にもお詫びをしてない」」
認可を取り消すことがあるぞ,と宣言した「直後に「言い忘れた」と戻ってきて、「全部不認可と思われたんですね。そうではありません」と今度は笑顔だった。「不認可」をまだ大学に通知していなかったため、ミスを事務方がひっかぶることで話をリセットしたらしい」
「田「本当は2度目の発言をいうはずが、思いの方が先に出てしまって肝心のことをいい忘れた。性格なんでしょうね。先週も、事務方は不認可にしたら何が起こるかを説明している。それを知りながら、会見で不認可といっちゃった」」
訴訟を起こされたら負けるであろうということについて「田「全部わかってた。民主党の政治主導は、大臣、副大臣、政務官が協議するはずが、大臣1人でやってる」」
そんなわけで田中文科相については,現在,誰がどう叩いても叩かれない場所がないような,大変便利なおもちゃ状態である模様。
毎日新聞 大学不認可:田中文科相「世間は誤解」 2012年11月07日 13時15分(最終更新 11月07日 13時20分)
「田中真紀子文部科学相は7日の衆院文部科学委員会で、来春の開学を目指す3大学の不認可問題について「(不認可の)処分はしていない。世間は誤解している」と述べた。田中氏はいったん認可しないと判断したが、文書通知が終わっておらず不認可処分は出ていないとの文科省側の説明に沿った発言」
…そんなわけで,通達がまだ出ていなかったことでみんな助かった,という状況の様子。
但し,この「みんな」については,現状包含しうる最大限度の人々が入るが(教員・事務員含む大学関係者,建築・印刷等々の関連業界,学生・受験者,諸行政機関など),それでもすんなり決まった場合より余計な手間暇かかった損害の分はわりとある。…例えば大学さんについては,他人の持ちで多大な広報効果が得られたと思って頂くあたりで多少溜飲を下げて頂くことは可能ではあろうか(ちょっと遠い目)。
問題は,こんな「大山鳴動して鼠一匹もでてきやしねえ」という状況を現出させた責任をだれがとるかだ。―常識的に考えれば,決まってもいないこと・内部事情・個人的な見解をダダ漏れさせたらしい田中文科相の責任が問われる場面と思われるが,”事務方のミス”という表現が見えることからして,ここから誰か官僚の首一個が飛ぶ恐れがある。
一応,三大学が救われる目が出たは出たが,
WSJ Japan 「不認可処分していない」=3大学問題で文科相―衆院文科委 2012年 11月 7日 13:22 JST
「田中文科相は「大臣が政策的に判断する余地が学校教育法で認められている」と強調。「大学設置認可の在り方を抜本的に見直すことは喫緊の課題で、3大学も新基準で判断する」と繰り返し、議論は平行線をたどった」
この「新基準で判断」が問題。「みんな助かる」ためには,現行基準で(即座に)素通しする以外に方法がないように思われる―真面目に新基準策定しようとすると,常識的に考えてどーしても来春の開学には間に合うまい。
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