空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

クリスマス3題:泥棒とユダヤ人と商業主義とGPS,くわえて白熊

2007-12-25 01:40:13 | Newsメモ・こぼればなし
 フロリダ,マイアミ近くに展示されてた等身大聖家族像。台座にボルト締めしてたにも関わらず,3週間ばかし前,主役の救い主様が盗難に遭ってしまった:

BBC news, Americas US infant Jesus statue to get GPS 23 December 2007

 こんなことは二度とあってはなりません! そんなわけで,像にはGPSデバイスが装着されることに! 
 像の監督者Dina Celliniさん曰く,こんなことがまた起こるとは思いませんが,「しかし我々は我等の救い主を救うため,技術に頼る必要があります」。

 ちなみにGPSの費用はユダヤ人法律家Jeffrey Harrisさんが持つことになっているそうです。ハリス氏は,クリスマスを祝いはしませんが,マイアミ・ヘラルドに曰く「私は残念に思うよ。どうして幼きイエスを盗む事なんてできるんだろ? そりゃ私はユダヤ人だけどね,クリスマスの雰囲気は好きなんだよ」。

 そうしたわけで,まぁ普通,友達の宗教のお祭りはやっぱり楽しいものだろうという話。
 で次は商業主義の話。

 そろそろキルギスタンで,サンタの山に登山隊が登ったころですねー:

BBC news, Asia-Pacific Kyrgyz to name peak after Santa By Ian MacWilliam 19 December 2007

 キルギスタンではまだまだ無名の山が沢山あるんですって。国土の90%が山岳地帯ならさもあらん。
 そこに目をつけたのは誰かは知りませんが,とあるスウェーデンの輸送会社が,「サンタは世界中にプレゼントを配送する―その任務にぴったりの立地なのは,ここですっ!」びしっ,とキルギスタンの山を指定した由。

 そここそ,ユーラシアの臍。
 麗しい山々を持つキルギスタンは観光に力を入れようとしてるとか。そこで無名の峰にサンタクロースにちなんだ名前をつけ,クリスマスイブ記念イベントで登頂しようってわけです。

 やぁやぁ,世界の歴史は大きく流れ,ユダヤ教徒がキリストのため無償援助をするまでになり―資本主義を超克し(たあと資本主義になっ)た国が観光のため,自国土にサンタの山をつくるようになったわけだ。

 ま,作戦ではありますよねぇ。ちょっと検索すると,なるほど,素晴らしい景色のようですよ,キルギスは。

 追加:プレゼントはやくくれ(BBC)

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