オーストラリア大火災：火災後の復活が始まりつつあるけれど

　破滅的な大火災が継続中だが、三週間ほど前に火災に舐められ終わった地域ではひこばえの類や新規の草たちが萌え出てくるなど、回復の兆しは見えてはいると。

BBC Australia fires: Plants photographed regrowing in ashes 11 Jan 2020

「Green grasses growing in parts of Kulnura which were on fire three weeks previously」

「But in some recently-burned areas, signs of life are returning, as captured by local photographer Murray Lowe, who went to investigate how fire had affected the bush near his home in Kulnura on Central Coast, New South Wales.」

　そりゃあまあ当然のことで、山を焼いたあとでは・山が焼けた後では、灰が栄養分を補給してくれるし、一部火災を耐えた種子たちがここぞとばかり萌え出てゆく。その限りでは自然の営みの一種ではあるんだ。

　ところが今回はその火災の規模がでかすぎるし、そもそもなんでこんなになったかって言えば旱魃が来ているからでもあり。
　なので、部分的な絶滅なんかはありえそうだよねえ、というコメントがついてもいるのだ：

「"We may see local extinctions in cases where species are pushed beyond their ability to recover," she suggested.」

　おりしも地域ごとの個体群の重要性、なんてことも言われ、それが一般にも広まりつつある昨今である。このlocal extinctionsはどうにももにょっとくる要素かと。


BBC Australia fires: Vineyard owner's grief and determination 10 Jan 2020

　ワインヤードが焼失してしまったりも。周囲の援助もあるようで、なんとか復活して欲しいもの。