Asahi dot. 解雇したい人追い詰める 大学の「追い出し部屋」の実態 更新 2013/7/ 3 16:00
「解雇したい人間を押し込め、じわじわと追いつめる「追い出し部屋」。これは、民間企業だけではなく、公的機関である「大学」にも存在する」
こういう場合,私はCiNiiで当該の方の業績を軽くチェックしてみたりするんですが…今回は,相当恐れ入った。科研費も代表が三件。素人目にも手堅く,堅実,地道,基礎研究…という感じに見えるはず(※全てほめ言葉)。
学校側の要求で妥当と見えるのは
「専門分野と関係のない授業の「見学」も指示され、毎回リポートが義務づけられた。10分単位で授業がどのような展開になっているか記録し、授業の感想を書き、その授業の良い点を3点列記するよう指導された」
「自らの授業に取り入れたい内容も書くよう言われた」
くらいか。
そりゃあ研究者養成学校ではないでしょう。専門分野と関係するような講義がそんなにあり得るかっていえば,無理でしょう。ここはやむをえない。
で,まあ,見学を,『やあ,見てきましたよ』で終えられるものならやる意味はさほどない。シラバスを見,授業計画を見,それと実際の授業がどう対応するのかチェックする(※もちろん,見学先の講義の先生は,そういう点で優れていることが前提である)のは,自分の講義の組み立てに役立つ。
もちろん,その優れた講義の優れた点を,まあねえ,三つ挙げてみるというのはチェックポイントを見つけ出す能力の確認にもなる。改善点を指摘するのも大事ですが。
以上は,実施することにそれなりの妥当性が見られるが,「学園の法人本部から突然呼び出しを受けたのは一昨年6月」から「授業見学は翌2012年1月まで延べ120回近く」,この時点で他の何をどう言い繕おうと無駄になるくらい超アウト。半年で講義研究120コマ分って,単に無理。
120 x 90 = 10800分。180時間。一日の勤務時間が8時間として,週5日勤務とすると週40時間。つまり180時間の授業見学をするために,ざっと4か月以上かかるわけで―精いっぱい永く見ても8か月のうちに,見学のレポートを書いて美点を挙げて検討して自分の講義にどう反映するか考えて講義を組む…って,端的に無理。
1.5時間の講義があれば,録音・VTRを見返しメモを取るのにとりあえず3時間。メモをまとめ,整理するのには―何時間かかることか。さらに知識を我がものにするのにどれだけ検討を加えるか―まあざっくり言って,ひと段落するまで二日かかるわけで,
そんなわけで半年で120コマというのは,ただの嫌がらせか形式だけか程度のものであることがあからさまで,論評に値しない。
しんぶん赤旗 ファンド経営者ら研究者を高額賠償提訴 支援者 「学問の自由守れ」 2013年6月14日(金)
高額賠償を要求することで反対意見者を抑圧する―と,少なくとも,そう見られる―のは当人たちにとっても風評の点で不利ではないかと思われるところ,それでもなお行うのは,
1) それくらい腹にすえかねた
2) 風評とか気にするような会社さんではない
のいずれかの可能性であろうか。
「昭和ゴム(現・昭和HD)事件は、APF経営者が昭和HDなどの取締役などに就任したもとで、昭和ゴムの資金約30億円が流出し、経営破たんの可能性が指摘された問題です。証券取引等監視委員会は10年6月、架空増資、偽計取引などの疑いで昭和HDを強制調査しています。野中氏は、昭和ゴム労組(全労連・全国一般加盟)の依頼を受けて、昭和HDなどが発表する投資家むけの資料や有価証券報告書などをもとに、約30億円もの金が、短期間に昭和ゴムからAPFにわたった資金の流れや経営実態などを分析・研究し、同論文をまとめました」
事実を指摘しても名誉棄損になりえるって話も聞いたりしますが,しかしなあ。
『敗訴した場合,名誉棄損で要求した額をそのまま相手側に支払う』なんて特約でもあれば…いや,低額の訴えを山のように起こして別の種類の嫌がらせに発展するだけですな。
「スラップ訴訟 企業などが自らの不法行為を取り上げ取材活動しているジャーナリストや弁護士、公共団体などに対して、名誉毀損(きそん)で巨額の賠償金を請求する裁判。アメリカでは、禁止する州もあります」
と,さっくり禁止してしまうのが楽なんでしょうね。
泳ぐやる夫シアター やる夫はアフリカで奇跡を起こすようです 番外編 モーリシャスは繁栄しました
やる夫がいないようだが。
ともあれ,Wikipediaのアフリカ関係を書いている方が作成されたお話とのことで,面白いし,纏め方も勉強になりますね。
ところでコメント欄に
こういう話作る人って大体何冊も本参照してるんだよな
みんな教授クラスなのか?
とあるが,
…いや,何冊も本を読み・参照していることではなく,内容をよく把握し,しかも主たる読者・聴衆に対してわかりやすく提示できる能力に注意したいところ。
おおや先生のお話は一般的に妥当するお話であり,私もそのように思うものですが,
しかしタイとかですと,『軍こそが我々民衆の真の守護者』というような観念が背景にある気も。
いや最先端兵器でゲリラを(場合によっては物理的に)擂り潰すような軍隊ばっかりが軍隊ではなく,貧民の生活保障として配給するパンを毎日毎日焼いている軍隊とかもあったりするわけで。
「解雇したい人間を押し込め、じわじわと追いつめる「追い出し部屋」。これは、民間企業だけではなく、公的機関である「大学」にも存在する」
こういう場合,私はCiNiiで当該の方の業績を軽くチェックしてみたりするんですが…今回は,相当恐れ入った。科研費も代表が三件。素人目にも手堅く,堅実,地道,基礎研究…という感じに見えるはず(※全てほめ言葉)。
学校側の要求で妥当と見えるのは
「専門分野と関係のない授業の「見学」も指示され、毎回リポートが義務づけられた。10分単位で授業がどのような展開になっているか記録し、授業の感想を書き、その授業の良い点を3点列記するよう指導された」
「自らの授業に取り入れたい内容も書くよう言われた」
くらいか。
そりゃあ研究者養成学校ではないでしょう。専門分野と関係するような講義がそんなにあり得るかっていえば,無理でしょう。ここはやむをえない。
で,まあ,見学を,『やあ,見てきましたよ』で終えられるものならやる意味はさほどない。シラバスを見,授業計画を見,それと実際の授業がどう対応するのかチェックする(※もちろん,見学先の講義の先生は,そういう点で優れていることが前提である)のは,自分の講義の組み立てに役立つ。
もちろん,その優れた講義の優れた点を,まあねえ,三つ挙げてみるというのはチェックポイントを見つけ出す能力の確認にもなる。改善点を指摘するのも大事ですが。
以上は,実施することにそれなりの妥当性が見られるが,「学園の法人本部から突然呼び出しを受けたのは一昨年6月」から「授業見学は翌2012年1月まで延べ120回近く」,この時点で他の何をどう言い繕おうと無駄になるくらい超アウト。半年で講義研究120コマ分って,単に無理。
120 x 90 = 10800分。180時間。一日の勤務時間が8時間として,週5日勤務とすると週40時間。つまり180時間の授業見学をするために,ざっと4か月以上かかるわけで―精いっぱい永く見ても8か月のうちに,見学のレポートを書いて美点を挙げて検討して自分の講義にどう反映するか考えて講義を組む…って,端的に無理。
1.5時間の講義があれば,録音・VTRを見返しメモを取るのにとりあえず3時間。メモをまとめ,整理するのには―何時間かかることか。さらに知識を我がものにするのにどれだけ検討を加えるか―まあざっくり言って,ひと段落するまで二日かかるわけで,
そんなわけで半年で120コマというのは,ただの嫌がらせか形式だけか程度のものであることがあからさまで,論評に値しない。
しんぶん赤旗 ファンド経営者ら研究者を高額賠償提訴 支援者 「学問の自由守れ」 2013年6月14日(金)
高額賠償を要求することで反対意見者を抑圧する―と,少なくとも,そう見られる―のは当人たちにとっても風評の点で不利ではないかと思われるところ,それでもなお行うのは,
1) それくらい腹にすえかねた
2) 風評とか気にするような会社さんではない
のいずれかの可能性であろうか。
「昭和ゴム(現・昭和HD)事件は、APF経営者が昭和HDなどの取締役などに就任したもとで、昭和ゴムの資金約30億円が流出し、経営破たんの可能性が指摘された問題です。証券取引等監視委員会は10年6月、架空増資、偽計取引などの疑いで昭和HDを強制調査しています。野中氏は、昭和ゴム労組(全労連・全国一般加盟)の依頼を受けて、昭和HDなどが発表する投資家むけの資料や有価証券報告書などをもとに、約30億円もの金が、短期間に昭和ゴムからAPFにわたった資金の流れや経営実態などを分析・研究し、同論文をまとめました」
事実を指摘しても名誉棄損になりえるって話も聞いたりしますが,しかしなあ。
『敗訴した場合,名誉棄損で要求した額をそのまま相手側に支払う』なんて特約でもあれば…いや,低額の訴えを山のように起こして別の種類の嫌がらせに発展するだけですな。
「スラップ訴訟 企業などが自らの不法行為を取り上げ取材活動しているジャーナリストや弁護士、公共団体などに対して、名誉毀損(きそん)で巨額の賠償金を請求する裁判。アメリカでは、禁止する州もあります」
と,さっくり禁止してしまうのが楽なんでしょうね。
泳ぐやる夫シアター やる夫はアフリカで奇跡を起こすようです 番外編 モーリシャスは繁栄しました
やる夫がいないようだが。
ともあれ,Wikipediaのアフリカ関係を書いている方が作成されたお話とのことで,面白いし,纏め方も勉強になりますね。
ところでコメント欄に
こういう話作る人って大体何冊も本参照してるんだよな
みんな教授クラスなのか?
とあるが,
…いや,何冊も本を読み・参照していることではなく,内容をよく把握し,しかも主たる読者・聴衆に対してわかりやすく提示できる能力に注意したいところ。
タイのときもそうだったけど「民主化」を叫ぶ連中が,民主的な手続きを経て選ばれた政府を,軍の力を使って打倒するんですか.
— umedam (@umedam) July 3, 2013
@umedam 彼らの頭のなかでは、その「民主的な手続き」というのが単に形式的な民主政であって、人民の要求を実現しうる真の民主的決定ではないという話なのですよね。結局、全体意思と一般意思の対立というルソー以来の問題系という気はするわけですが。
— Takehiro OHYA (@takehiroohya) July 4, 2013
おおや先生のお話は一般的に妥当するお話であり,私もそのように思うものですが,
しかしタイとかですと,『軍こそが我々民衆の真の守護者』というような観念が背景にある気も。
いや最先端兵器でゲリラを(場合によっては物理的に)擂り潰すような軍隊ばっかりが軍隊ではなく,貧民の生活保障として配給するパンを毎日毎日焼いている軍隊とかもあったりするわけで。
Q.結婚によって得られる効用は,年収が40-50万円(うろ覚えですので正しくないかも)ほどアップするくらいの効用とおなじだという話を聞いたことがあるのですが,結婚されている先生はどのように感じておられますか.
― Tetsuo_Ono (@Tetsuo_Ono) July 1, 2013
A.50万円程度だと,安すぎますね.#阪大公共政策2013
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