空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ロシアはシリアと新規の武器売買契約を結ぶ

2008-08-23 21:36:02 | Newsメモ
BBC Russia eyes new Syria arms deal  21 August 2008

 ロシア政府はシリアに新たに武器を販売すると声明,イスラエルの警告を引き起こす。Lavrov露外相は,この武器売買は「防衛的性格(a defensive character)」のもので,中東の戦略的バランスを崩すものではないと述べる。
 シリアは最近ロシアと結びつきを強めているのだそうで(ソ連時代の強力な繋がりもあるとはいえ,最近,大統領は3年の間に3回も訪ロしたとか)。

 しかしイスラエル外相はこうした売買は地域を不安定化するものと述べる。シリアはテロリスト・ネットワークに通じている,というわけだ―ヒズボラやハマスと。

 これは黒海沿岸ソチにて,メドヴェジェフ・アサド会談がなされた結果である。対空・対戦車ミサイルシステム,地対地イスカンダルミサイルが話題に上った模様。イスカンダルミサイル…Natoコードで言うSS-26 Stone,のことみたい(参照:週刊オブイェクト「イスカンダルMは使っていません。別の短距離弾道弾は使いましたが」)。

 会談前に,アサド大統領はロシアとの軍事的・技術的共同を加速する必要がある,と述べたそうで―また,グルジアの件をトビリシからの挑発に応えるものとしてロシアを正当化もする。


 さてさて。
 差し当たり,対戦車ミサイルとか対空ミサイルが現実的脅威ってことになるんでしょうか,イスラエルにとっては。モノにもよりますけど,歩兵が装備するサイズのものがヒズボラに流れたりしたら,イスラエルとしては相当イヤでしょうねー。

 そういう不正な流れが完全に排除されたとしても,シリアの軍備がそれなりに補強されるのは間違いないわけで。

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