空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

モーリタニア,前首相再び拘束される

2008-08-24 16:03:19 | Newsメモ
BBC Ousted Mauritania PM re-arrested  21 August 2008 By James Copnall

 先日軍事クーデターが起きたモーリタニアの続報。前首相Yahia Ould Ahmed El-Waqef氏は北方国境付近の都市Nouadhibouへと,8月6日クーデター反対の集会に赴こうとしたところを逮捕される。

 政府側の立場からの言い分としては,前首相はモロッコに逃げようとしていたのだ,というのも,クーデターの原因となった食糧価格高騰は彼の責任で,彼に対する調査が始まろうとしていたからだ…というところ。

 無論,首相支持派としては,これは軍事クーデター側が自由の破壊者である,さらなる証拠であるというわけだ。

 どっちの言い分が正しいかはさておいて,すいません我が日本でも肥料価格が60%ほど上がったそうです。当然,食糧価格に転嫁しないと,農家が死ぬことになりますが。
『いーじゃん東南アジアとかから安い米買えば。コスト高で見合わず補助金取り捲りの日本農業なんか壊滅しちゃえそしたら補助金の分税金安くなるよー』とか寝言いう向きには,とりあえず強力な輸出国たるインドが輸出規制をはじめたりした現実と未来のシーレーン防御のための軍事費増額の恐れとかお考えを。

 まぁジャパンマネーで長粒種買い捲って,何時ぞやみたいに日本米的炊き方して『タイ米,まずーい』とかいいながら南~東南アジアの食糧危機を『これはアメリカの禿鷹資本の投機による人為的食糧高騰でっ』とか妄言吐きながら眺めるのも一興かもしれませんが,それで飢え死にさせられるあっちの人たちにはたまりませんわね。

 なんの嫌味を言いたいかといって,『誰か/何か/どこかの国かに一元的に悪の責任を負わせばそれで済む単純な頭の持ち主は気楽でいいなぁ』と。モーリタニアの食糧価格は落ち着いたのかしら?

 んで今後一週間ほど雨続きのようで,当然作物の生育は悪いし出荷もままならない。トウモロコシの作柄とカラス等々の襲来に心配なこの頃です。

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