空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

フランスは2000名でマリに介入中

2013-01-22 23:30:37 | Newsメモ
 ところで最近はそこそこの公人(軍人)でも,戦地で亡くなった場合,遺族の許可を得てから名前を公表する流れがグローバルスタンダードだと思われる(日記)。ましてや民間人においてはなおさらであろう。

 日揮さんの社員さんの犠牲者の個人名を敢えて出して,それこそが弔いであると称するのであれば(勿論ご遺族の許可を得たうえで)その人物が如何に偉大な貢献を社に・日本に・世界になしたか,またどれほど家族にとって・同僚にとって・ライバルたち…にとってかけがえのない存在であったか称揚するとよい。

 それがグローバルスタンダードと違うかなーと思う。とりあえず私はこの通り,日常的に見ているのはBBCとGarowe OnlineとShabelle Media Networkとくらいしかないが,そういう傾向のように思うけどなあ。

 さて。

BBC Mali conflict: French troops 'seize' Diabaly, Douentza 21 January 2013 Last updated at 23:49 GMT

 BBCのMark Dolyeが前線まで出かけてレポートしている映像つき。Diabalyは戦闘の痕がはっきり見られ,焼けた車両,榴弾の破片などが転がっているそう。

 フランス軍が支援する攻勢がバマコから400kmほどのDiabalyと800kmほどのDouentzaとをイスラミストから奪還したと,フランス防衛相が発表したという記事。彼らはフランスの空爆(11日に始まった)を受けて,先週金曜,町から撤退したのである。

 彼らのDiabaly支配は一週間ほどであった。イスラミスト側の地雷埋設が心配されたが―大過ない模様。
 フランスはさらに,北部全域を解放することを目指す方針である。

 なおマリの国家非常事態(11日に発布された)は,月曜,三か月延長と宣言された由。

 国際的反応は―

・エジプトのMohammed Morsi大統領はフランスの介入行動を非難。「我々は決してマリにおける軍事介入を受け入れない。というのも,この地域の紛争を激化させるだろうからだ」。サウジアラビアで彼は語る。

・フランスは2000名ほどを派遣した。なお500名(以上)ほど追加予定。ミラージュとラファール,ガゼル・ヘリを展開中。

・Ecowasとしては派遣軍(3000名以上)を早期にそろえようと努力中。但しEcowas議長・Ivory Coast大統領はドイツ・ベルリンでメルケル独首相に派兵を願う。「ドイツがアフガニスタンに派兵している。マリにも,兵を送る能力があるのだ」。

・ナイジェリアのイスラミスト集団は先週,ナイジェリア軍兵士を襲撃,二名殺害。これはマリに派遣予定だったところ。”マリのイスラム帝国を破壊する”努力に参加しようとしていることを非難するものだ。ナイジェリアは1200名の派遣を予定していて,先週,50名の先遣団を出したところ。

・トーゴとセネガルはバマコに併せて100名を置いている。両国とブルキナファソ,ニジェールはそれぞれ500名を予定。ベニンは650を予定。

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