空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

みたきじめも

2009-10-13 22:02:42 | Weblog
リアリズムと防衛を学ぶ いかにして自衛官は引越しのエキスパートと化すのか 2009-10-10

読売 軍事評論家・江畑謙介さんが死去 (2009年10月12日17時17分 読売新聞)
 10日,呼吸不全で。60歳。

すとう信彦 & his band ある軍事評論家の死
 自分が「そう」であるから,他人も「そう」であろうと思い込む種類の人はいるものだし,自分が「そう」だと思った事をそのまま事実であると確信する種類の人もいるものだ。そーいうのの合わせ技の実例。私が見た時点でコメント (1465) だなんて化け物人気のエントリ。なんというか,ひととして軸足がずれているというかなんというか。
 というか,彼の能力の筒いっぱいが「軍事情報誌のジェーン年鑑のエージェント」(引用)に留まるのだろう。それを超えるレベルの評価がそもそもできず,それなら黙っていればいいものを(あるいは,当たり障りなくほめておけばいいものを)脳内ソースで書き散らしちゃったのだろう。
 まあその,すとう信彦先生のますますのご活躍を心からお祈りいたします―と,まあこんな具合に書いておけばいいだけの話なんだが。

 なお「ますます」のところをタイプするにあたって,なんかまよいなく「mazma」と指が動いて慌てて書き直したことを言い添えておく。

 すごい物のついででメモしておくが,世間様のある種の政治的立場をとる人たちは,こーしたことを例示として『嗚呼日本はついに来るところまできた,○●党の政権のおかげで日本は▽▼』と悲憤慷慨されておられることかと思うが,ここまでの無能ぞろいだとすると(なんかコレで衆院三期目だとか),一体どれだけ仕事が進むのだろうと深刻に懐疑すべきところではあろう。

 いや実際,いろいろ進んでない感全開な感じですが。

 よーは,『こー言えば(世間の反応は)あーなる』って感じの,アクションに対するリアクションの予測がものっそ甘い(大変好意的な表現)わけで。実務は官僚がやるのだとして,また官僚は有能でばしばし仕事をこなすのだとしても,命令を出す側がアレだと現場は混乱の巷となるだけだろうところ。つまり,「これこれの人々にこれこれの仕事をふれば何日でどれだけの進展が見込める。であれば仕事Aはまず先行してやらせて,Bはさしあたりペンディング…」なんて見通しを,そもそも立てる能力がないひとが上だと,下働きは大変だろうなと。

 命令出す側が,命令A,B,C…の優先順位,発令の順番・時期,そーゆーのしっかり考えておかないと現場は何をどの順番でやったものだか。

 いや…背後で,地道に働いている人たちがいるんだってことは,先日,とある話題で仕事の一端に触れましてよくよく理解するのですが…。…いつ,鶴の一声でひっくり返るかわからんよーな状況っぽいし…。防衛大綱見直しもしないのするのしないのと二転三転(魔王様 ブレまくりの民主党、防衛大綱見直しを結局来年末に先送り),この間,結局空費されることとなった議員諸氏・官公庁の中の人たちの努力,これにもコストかかってるねんで? 

すとう信彦 & his band 中川昭一氏死亡 2009-10-04
したがって自殺の可能性は乏しい...というような警察報道(本当かな)」,「しかし、松岡農水大臣の自殺(?)も含め、政治家の不自然な死は多く「金」の問題と関係があると言っても過言ではないだろう。財務・金融担当という巨大な権力を振り回した者の死は徹底的に原因究明してほしいものだ」,「ご冥福をお祈りしたい」。

 なんかもーいろいろすごい。誰か,この人に見張り番をつけるべきなんじゃないだろうか。いやほら,いつぞや横嶺さくらパパ(個人名はそもそも覚えていない)をサンドイッチにしたみたいに。

 …いや,真剣に,この人の所属党支持者なら,『誰かコイツをどーにかしろ』と思うだろうし,上層部としても無駄な放言をやめさせるべきところかと。

 …しかし…すごい数の1年生がいるところ,3回当選なんて中堅組(だろう)にまで初等教育せねばならんときたら…やはり,人手が足りない。常識的に考えて。そすると,このレベルのアレが野放しになるわけで,…火薬庫に火薬を日一日と積み上げる様になるわけで…。

 ところですでに彼は巨大な権力を振り回す側(または,その可能性のある人)なわけだが,徹底的に追及される心の準備はOKだろうか。


読売 自殺の警部補、遺書の「押収覚せい剤紛失」は思い違い (2009年10月3日13時11分 読売新聞)
 山口。12袋の覚醒剤を3回に分けて撮影,13袋に見えた―ので,1袋紛失したと誤解(,文脈上,13袋あるはずと思いつつ「12袋です」と報告したのだろう),虚偽報告を苦にして焼身自殺した警官の話。

ニュースウィーク ヒロシマ・ナガサキ五輪? そんなにオバマの足を引っ張りたいのか? 2009年10月12日(月)21時08分
 @冷泉彰彦
 タイトルがうまい。一見,関係のなさそうな2つの話題の間を見事につないである。読了後,なるほどと思え,さらには『当たり前のことしか言ってないじゃない』と思えてしまうほど,大変常識的な論理展開であったと思う。
 …まあその,私もオバマのノーベル平和賞受賞は時期尚早,なんとも据わりの悪い話と思ったもので。その居心地の悪さを説明してもらえた気分です。

 そうは思わない向きも相当あろうけど。

 時に:The Voluntary Human Extinction Movement
 えらい直球だなおい(via NewsWeek 避妊具こそ温暖化防止の特効薬)。
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2 コメント

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Unknown (teiresias)
2009-10-14 00:41:57
某先生様の件。

これも某党の人材の薄さを示唆する傍証となるか。本人筆かと思われるが,あまりに内容がアレ。
なら,なぜ当たり障りのない文章を作成する係を持っておかなかったか。脇があまいと言わざるを得ない。

…まいったな。また「右派ですか」と言われるよーなことになりそうだ。いやただ単純に知的水準が一定限度を下回る人物が嫌いなだけなんだが。
返信する
つづき (teiresias)
2009-10-17 16:28:58
「江畑さんについての追記」(http://blog.goo.ne.jp/sutoband/e/207cada0c43099180de1f024bd4b4a12

>小生の江畑さんの思い出のどこが名誉毀損や故人をいやしめたのかよくわかりませんが

具体的にはまず

>一応、擬似専門家としての役割を果たしたのが江畑さんだった

ですな。「一応」「疑似」専門家と。
普通自称でなら,謙遜して「一応~の専門家です」とは言うであろうが。

>軍事情報誌のジェーン年鑑のエージェントというような役割で、日本には入ってこない情報をジェーン側から手に入れて、専門家としての評価を獲得した

つまり『彼は専門家とはいっても,ジェーンのエージェントって立場で日本には入ってこない情報を手にいれ,それで専門家と呼ばれる限りの者で,真に専門家と言える知識(も,従って見識も)持ち合わせていない』ということになるわけで。

えっとね。
情報は手に入れただけじゃ意味なくてね。それを取捨選択・分析・検討,どれがより価値ある情報か,情報の瑕疵は,有るとすればどの辺か…とやる必要があってね。
そーした分析ができないと専門家とはいえないだろうところ。ジェーンの情報って,「日本に入ってこない情報」って,実は外国語が読めれば相当部分はフォローできるでしょうし

つまりすとう氏は外国語が読めず,その点で江畑氏に決定的に及ばなかったというわけだろうか。
いや,国外で,商社で活躍された人であるからには外国語ができないということはありえまい。ということはどこに問題があるかと言えば―という流れになりますがそれで良いか。

>この分野で研究活動する研究者の苦労はあまりご存知ない

君も(ろくろく)研究活動してないだろう:
http://ci.nii.ac.jp/search?q=%E9%A6%96%E8%97%A4%E4%BF%A1%E5%BD%A6&range=0&count=20&sortorder=1

http://nels.nii.ac.jp/els/110000194604.pdf?id=ART0000561478&type=pdf&lang=jp&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1255763949&cp=

日本語の訓練が必要だ。紀要論文だからって気の抜けた文章書いてたらだめだよ。

http://ci.nii.ac.jp/search?q=%E6%B1%9F%E7%95%91%E8%AC%99%E4%BB%8B&range=0&count=20&sortorder=1

…職もない(※アカポス的意味で)はずでしょう,江畑謙介。よくやったなあ。
おし,では私は仕事に戻ろう…ええ,その,…雑用に(泣

…帝大教授でも今は事務処理等々山積で,安泰じゃないようですからねー。
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