空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

女子サッカー米代表・賃金の平等を求める訴訟

2020-05-04 16:02:58 | ノート
BBC US Women's equal pay claim dismissed by court 2 May 2020

The United States women's football team's bid for equal pay has been dismissed by a court, with the judge rejecting the players' claims they were underpaid compared to the men.

The lawsuit was filed by 28 women's national team players last year against the US Soccer Federation (USSF).

They had been seeking $66m (£52.8m) in damages under the Equal Pay Act.


Giving its ruling, the court said: "The women's team has been paid more on both a cumulative and an average per-game basis than the men's team over the class period."

afpbb 女子サッカー米代表の平等賃金訴訟、連邦地裁が訴え棄却 2020年5月2日 11:40 発信地:ロサンゼルス/米国

32ページにわたる判決文で、米カリフォルニア州ロサンゼルスの連邦地裁は賃金差別があるとする女子選手の訴えを退け、米国サッカー連盟(USSF)に有利な判決を下した。

 その一方で遠征や住居、医療サポートなどの面で不公平な扱いがあったとする訴えについては審理の続行を認め、6月16日にロサンゼルスで開かれる予定となった


しかし、裁判の最大争点になっていた平等賃金については、男子代表チームと同じ支払い方法の申し出を女子代表が拒否していた証拠があるとして、訴えが認められなかった

 特別ボーナスくらい、出してやんなさい…とは思われるものの、判決理由の「男子代表チームと同じ支払い方法の申し出を女子代表が拒否していた証拠がある」というのが事実なら決定的。なにしろこの主張通りなら、『勝利した年は給与が不当だと訴え出て追加を勝ち取るが、しかし負けた年には契約通りの給与を要求する』という、労働者に有利なんだか不利なんだかわかんないルールが無限適用できそうだ。

 勝ち取らねばならない平等(遠征の際に、優勝チーム・最強チームにふさわしい待遇を求める、など)は勝ち取られねばならないだろうが、その基盤となる契約自体はそれなりに尊重されるべきだろう。
 で、そういう待遇をめぐる論点はさらに追及される見込みで、結構なことです。
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