空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

新党はたあげ

2016-02-29 20:23:56 | Weblog
 …って党名はどうだろうか。どうせ大した結合原理なんか用意されてないんだし。

朝日新聞 (社説)民・維合流へ 「反安倍」超える価値を 2016年2月25日05時00分

民、維、共に生活、社民を加えた5党は、安保関連法の廃止と集団的自衛権の行使を認めた閣議決定の撤回、そして安倍政権の打倒を掲げて国会や国政選挙での協力を約束している。憲法がうたう平和主義や表現の自由などをめぐる安倍政権の危うい姿勢。これに対する反発が、基本政策が異なる5党を結びつけたといっていい。「立憲主義を守れ」という有権者の期待に応える道である。ただし、衆院で100人近い勢力となる民・維の「新党」は、「反安倍」の一点にとどまっているわけにはいかない

 というか、政党というのは、たかだか首相一人に対する反対行動でつくり出されるべきものなのかどうか。いやいけなくはないのかもしれんが、最大野党の結合原理として「現役の首相に対する対抗」というのはどうなのか。いやいや確かに「反スターリン」とかならいけそうだが、安倍首相はそこまで歴史的な人物だろうか。ヒトラーの尻尾ていどの小物扱いのはずじゃなかったのか。

 大問題は、朝日新聞すら以下の如く書くところ:

民主党には異論があるだろうが、安倍首相は政権に返り咲いてから、経済再生の取り組みに一定の評価を得てきた。また、安保関連法成立後は、「同一労働同一賃金」など民主党のお株を奪うような政策を打ち出している

 伝統的な右派の気持ちをそれなりに汲んだような政策を打ち出す一方で、伝統的な左派が主張するべき提言・政策も手堅く行っていて、あれなにそのスーパー総理、って言う評価になりかねないと言う方向を認めている。

 しかも

少子高齢化や財政難といった厳しい条件を考えると、取りうる政策の幅はそう広くない。そのなかで、安倍政権への政策的な対立軸を打ち出すのは容易ではない

 であって、二大政党制の(普通言われる)困難な点を指摘した上、

それでも、これからの日本がめざすべき社会の姿や共有すべき価値観は何なのか。はっきりと国民に示せなければ、政権交代の選択肢にはなり得ない

 ステキな示唆をしたそのすぐ後が傑作で

岡田代表が先の党大会で強調した「多様な価値観」や「共生」が、キーワードになるのだろう。具体的な理念や政策のなかで、これをどれだけ説得力を持って語れるかが問われる

「はっきりと」「多様な価値観」を示すってのは、それ自体で既にだいぶきっつい要請である。さらに説得力ある語りが問われるね、と〆る。

 正直、これは新・民主党をディスってる。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 見ていた記事メモ(2016-02-29) | トップ | みていた記事メモ(2016-03-06) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事