空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

アルシャバブはパキスタン人教官とともに麻薬でもって少年を戦力化している模様

2009-08-02 18:21:46 | ソマリア関連
 貧困層から兵士を(高給で)募り,これを兵とし盾とし,場合によっては薬物まで用いて兵を「覚醒」させる―まあその,米軍非難によく使われそうな種ですが,ソマリアでも同様の事態が起こっているのだそうで。そんなわけで,ソマリアにおけるチャイルドソルジャーについてお知りになりたい方に,ナイスタイミングで記事が降ってきましたわよ旦那。

 一読して分かります通り,いろんなネタを詰め込んだ感があり,説得的な数字や証拠には乏しいのではありますけど:

BBC Alarm over Somalia's child soldiers 29 July 2009 10:25 UK

 年齢について。極端な場合でしょうが,8歳の子供が行方不明になったりというお話です。これらがどーなるかと言えば,薬物を使用されたり,いわゆる「洗脳」をされたり,も少し真っ当そうな話では月50ドルで雇われる格好を取ったりするとのこと。

 ある時15歳の息子が行方不明になった。父はあちこち駆けずり回ったが,結局,アルシャバブが,少年はもし死すれば天国に往かんと,「聖戦」に参加したことを認めたとか―この点,アルシャバブの文脈に沿った説明をしておけば,南部の港町Kismayoでの徴兵年齢は15です。ですので,国際的常識には適わないものの,アルシャバブ的には,年齢上の問題はないわけではあります。

 そして50ドル! 結構な額です! そこで"Al-Shabab only use children from the poor as fighters."  とも言われることになりましょう。

 また,モガディシュそこらのストリートチルドレンが有力な兵供給元になっているとか。


 モガディシュの街角では,10歳ほどの少年がAKもって歩哨やってるのが見られたとか。12歳の少年が検問やってて,バスやなんかを止めては男女が同席してないかチェックし,してれば下車を命じ公開鞭打ちに処する。その間,アルシャバブのメンバーが近くでそれを監督している―

 年齢については,見かけの問題も無きにしもあらずだとは,一応言っておくことにしましょう。まあ不幸な誤解がそんな数続くとも思いませんが。

 そーした子供たちが,どのように兵になっていくか? 彼らには,素晴らしい教官が用意されているらしい―英語かアラビア語かを喋る,ソマリの少年の教練には通訳を要する人々が。

「彼らはパキスタン,アフガニスタン,チェチェンやほかの国々から来ているのだ」と警察大佐Abdullahi Hassan Bariseは言う。数か月前,子供たちを乗せてるバスをモガディシュ市外で捕獲したのだという。

 子供たちは下Shabelle県の村々・町々の出身者で,アルシャバブに輸送されていたのである。訊いてみれば,彼らは脅迫されたり,”ソマリアとイスラムとの防衛”に参加すれば天国にゆけるよ!と教え込まれていたのである。さらにはパキスタン人の先生は,しばしば彼らの飲み物に何かを混ぜてa Pakistani trainer used to spike their drinks with something いたのだという。
 spikeですから,混ぜたものは酒とか麻薬とかなんでしょうねー。

 そんなこんなで,具体的な統計情報なんかはついてませんが,話題提供ということで。
 Garowe Onlineも転載してますのー:Alarm over Somalia's child soldiers Aug 1, 2009 - 1:24:41 PM

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