イスラミスト支配地域での爆発事件とその事情

Shabelle Media network　Deadly explosions occurs, kills 3 in Mogadishu 　Posted: 2/22/2010 1:40:00 PM

　モガディシュ，30 StreetのSalamaホテル近くで夜間の爆発事件，少なくとも3名が死亡した。住民がいわく，爆発は極めて大きなもので，首都広くに爆発音が聞かれた。死体3名分ほどが見られた。

　主たるターゲットが何かは不明とされるものの，現場にはアルシャバブ兵が向い，交通規制をして死体を回収，支配下にあるHamar-jadid高校に運び込んだという。

　Shabelle M.N.がアルシャバブにコンタクトを取って爆発の事情を伺ってみると，事情は不明，調査中との答えが返ってきた模様。

　関連記事：
Garowe Online　Somalia: Explosion rocks Mogadishu location under Al Shabaab control　Feb 22, 2010 - 1:53:54 PM

　月曜日―この爆発で3名（一応正体不明），さらにアルシャバブ兵3名が暗殺されたという。
　爆発はバカラマーケット近く，Bar-Ubax交差点と報じられている。地雷を埋めてて（事故で）爆発したものらしい。

「爆発はすごかったよ，二つの地雷が爆発したんだね。僕らはこの背後にどんな人がいるのかわかんないけど―だってこの地域は，反政府側に支配されているんだから」，と匿名の住民は言う。

　しかし，「信頼すべき情報」がいうには，それはアルシャバブの主要なライバル，Hizbul Islam所属の戦闘員なのだという。アルシャバブの広報担当者が言うには，「我々は，調査を終えてから，公的な談話を発するであろう。現時点では，我々は誰をも非難しえないのだ」とし―爆発はアルシャバブのトップらを狙ったものとする由。

　他方，バカラマーケットではアルシャバブ戦闘員3名が頭を銃撃された姿で死亡，放置されているのを発見された由。

　―双方は国連支持の政府に対しては共同で戦闘するが，しかし南部諸県をめぐって分裂しており，非公式に内部闘争をして双方の指導層を狙い合っている。

　但し，最上級指導者については，手控えている感がありますが。

Shabelle Media Network　Hizbul Islam denies involving latest blasts in Bakara market 　Posted: 2/23/2010 4:16:00 PM By: Hassan Osman Abdi

　Hizbul Islamとしては，火曜，この爆発事件への関与を否認した。
　前日，アルシャバブのSheik Ali Mohamud Rage (Dere)は，この爆発の背後には［自己を］モガディシュで暫定政府やAMISOMに抵抗する聖戦士と主張する者たちがあるのだと語ったという，それに応じるもの。

　Sheik Mohamed Mo’alin Ali（Hizbul Islam情報担当）が記者会見で言うのは―

　自分たちはバカラマーケットでの爆発事件の背後になどいない，そうではなく，周辺で爆発物的ななんか活動に従事してる連中のせいだ―

　暫定政府やAMISOMと戦うイスラミストたちの間に齟齬はないし軍事的な行動もないのである―

「我々は先だっての爆発になんら関与していない。我々は30番街の爆発に関して，特別な調査委員会をつくったところだ」。

　ところで，爆発で死んだのはHizbul Islamのofficialｓじゃないんですかねえ？というお話についてはコメントなし。


　…ってわけで，状況証拠的には，『アルシャバブの嫌がらせにブチ切れたHizbul Islam一部勢力が（上層部の許可の有無は不明だが）アルシャバブ勢力に一発カマしに出かけた』としか。

　たぶん警邏してた兵であろうアルシャバブ兵数名が暗殺されてるのなんかは，『えーかげんにせんと，も少しエライさんに直接手ぇだすぞコラ』というあたりではあるまいか。
　つうか，アルシャバブは（不成功とはいえ）Hizbul Islam上層指導者に攻撃仕掛けてます（推定）し，Hizbul Islamはそこそこ自重してると言える…かなあ？