空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

Aweysは和平協定に参加するか

2009-06-18 17:31:35 | ソマリア関連
Garowe Online Somalia: Aweys 'accepts' peace talks, say elders Jun 16, 2009 - 3:53:23 PM

 Garowe Onlineが伝える。モガディシュの長老たちが仲介,Aweysは和平交渉参加に同意したとのこと。Sheikh Sharifにはこれから連絡をつけるという。
 Malaaq Ali Malaaq Showri氏が言うには,「我々は世界にむけて言おう,Sheikh Aweysは戦争屋ではないのだと。彼は和平への行程へ参画することを愛するのだと。ソマリアが安定した国になることを助けようとしているのだと」。さらに長老たちはAMISOMとAl Shabaabとの間の和平を仲介しようとしているという。

 他方,Sheikh Aweysはモガディシュにて,長老たちが新規の和平交渉を仲介しようとしていることを認め,「我々は受け入れるべきでありまた参加すべきところである和平行程,正しい一歩を踏み出したのだ」という。

 これはSheikh Aweysが和平交渉に参加しようといった最初の例であり,きわめて大きな意味があろう。彼は米国のテロリストリストに載っているとはいえ,実際に和平を実現すれば,その功績は大なるものとされましょう。

 なお,言わばAweysは「転んだ」わけで,先日Al ShabaabがHizbul Islamとの合同話を蹴ったのも,こうしたAweysの(多少なりと)妥協的な思考,現実的な思考を嫌ったからかもしれません。いや,Al Shabaabが傘下に入っていたら,Aweysだってもっと戦えるだろうけど。

 さらにこの状況―Aweysが,反政府派が一定の戦果を勝ち取っている現状に関わらず和平交渉参加への言質を与えはした―から考えるに,Turkiは本当に死亡したかとも思われます。彼が生きているなら,なぜAweysは急に弱気になったものでしょう?

 TurkiはKismayoからの兵隊を引っ張ってきたのです。KismayoはAl Shabaabの支配下です。Turkiの組織は一応Hizbul Islam傘下に入っています。Turki―当然,地元Kismayoの意向を無視できないはず―の存在に関わらず政府側と妥協的態度(と見える)に出るなど,なぜAweysはできましょう?

 ともあれ和平は望ましいことです。悲劇の総量は(計れるとして)減るでしょうから:

BBC Somali mosque blast 'kills many' 17 June 2009 23:55 UK

 政府側と反政府側の戦闘続くモガディシュ。とあるモスクに迫撃砲弾が直撃,少なくとも10名が死亡した模様。なおこの記事中には警察大佐Ali Saidの戦死に言及してあり,BBC東アフリカ通信員Will Rossの言では,彼の死は親政府派民兵にとって重大な後退である。というのも,彼は最前線に立って兵を鼓舞する者であったから―とのこと。

Shabelle media Network Somali police commander killed in Mogadishu fighting  Posted: 6/17/2009 4:36:00 PM

 銃撃戦の中,銃弾を受けて死亡した勇者Ali Sa’id Sheik Hassanに敬意を。


Shabelle media Network Heavy fighting and shelling kills 15, injures more than 65 in north and south of Mogadishu(watch the pictures)  Posted: 6/18/2009 3:28:00 AM

 これによれば,モガディシュ南部での戦闘で15人の死者65名の負傷者が発生(犠牲者を写した写真付き)。

Garowe Online Somalia: 10 killed in Mogadishu clashes Jun 17, 2009 - 10:31:04 AM

 こちらは,アルシャバブが政府側から3台の車両を奪っただの,政府側がそれは故障した2台の間違いだろうとか言ったり,まあいつもの地の果てのケチな戦争具合を伝えております。

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