空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ソマリアの「産業」は花盛り:海賊事件と政権腐敗の疑いの話

2008-09-18 21:09:21 | ソマリア関連
BBC Greek ship hijacked off Somalia 18 September 2008

 ギリシャ船「ケンタウリ」(乗組員はフィリピン人25名)はソマリア沖で海賊被害。水曜遅くないし木曜早くに捕まったもの。ケニア・モンバサむけて塩の輸送に当たっていたもの。今回はアデン湾の外で起きた様子です。

 最近2ヶ月で13件目だとかなんとか。儲けたお金はどれほどか。
 ソマリア沖と言ってもアデン湾が中心で,最近活動範囲が広がりつつあるようだともありますが,つまり海賊基地はプントランドにあろうというものですね。

 んでそのプントランドですけど,もぅすこしど犯罪臭くはまぁないと言ってあげてもいいんじゃないかという感じの商売をしてたりします。大統領が。

GaroweOnline A little-known company to 'manage' Bossaso port  Sep 14, 2008

 こんど,アラブ首長国連邦に本拠のある,聞いたことも無いような小さな会社がボサソ港の管理を任されるって? 大丈夫なの? なんて心配がなされたわけです。そこでGaroweOnlineさんが調査したところ,Muse大統領の親族Liban Muse Bogorさんが問題の契約を後押しし,問題の会社の株主だと…いうのだそうで…。

 一応,違法とまではまぁ言えないかもしれませんね。「自由」な契約の結果「たまたま」大統領親族が関わってる会社が「幸運にも」大契約を獲得した…とゆー形でしょうから…。

 あああなんて分かりやすい権力の腐敗。

 問題のBogorさんは,以前,プントランドの石油開発企業に関わって,結局邪魔だという事で排除された過去の持ち主。今度も大変分かりやすい構図でありますね。まぁプントランドは大統領選やるそうで,Museさんとしても資金が必要なこの頃です。

 だから『海賊活動が得た資金は結局Muse大統領周辺に流れ込んでいるんだ!』なんて非難を浴びせることも可能なのでしてね。Indha Adeの手元にも大いに流れ込んでいるでしょうけど。

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