ミニスカなんてエッチすぎ? ウガンダ

　ウガンダの倫理相Nsaba Buturo閣下は大いに持論を展開する：

BBC　Uganda seeking miniskirt ban 　17 September

　以下，誠実な訳は寧ろ原意を損ないそうなので自由訳+自由構成。

　Buturo閣下は報道陣を前に熱論するには，ミニスカート着用は禁止されるべきである。
「だってキミ，ミニスカだなんて，裸と一緒じゃないか。

「公道だよ?　交通事故起こすよ?　ハダカの人，見かけたら，運転してても注目しちゃうじゃないか。いやほら，精神的に弱い人も多いじゃないか。ミニスカなんて不品行，ウガンダの法律では罰せられるべきものだね！　ってゆか，見かけじゃ母か娘かもわからんよ，これじゃ。だぁれもかれもが裸じゃぁねえ？」

　…えーっと。寧ろアナタ，欲求不満なんじゃないかとか。

　しかし彼によれば，ミニスカは，ウガンダ社会が直面する数多くの邪悪の一つに過ぎないのである！！！

「窃盗，公金横領，サービスの低下，強欲，不信心，売春，同性愛，党派主義…」こうした悪徳の一翼をなす，ミニスカ，撲滅！　おおミニスカよ，汝は何故にウガンダ人民を惑わすのか！　何故に汝は交通事故を引き起こし，無辜のウガンダ人民を殺傷せんとするのか！　何故にミニスカ，汝はウガンダ人民の力を弱めるのか！　ミニスカよ，汝は窃盗・公金横領などとともに，永遠に呪われよ！　

　なお今年始め，カンパラのとある大学では女性向けに服装規定を定めたそうです。ミニスカやぱっつんぱっつんのズボンだなんて禁止だよぉ?

　女性的には意見がわかれ，「ミニスカ履きたいなら，いーじゃん。ロングいいってんなら，いーじゃん」，こんなご意見もあり。但しButuro閣下に賛同する向きもあるのでして，「わたし，ぱつぱつの服はどーかって思う。淑女としてアフリカの品位を保ちたいわ，きっちり身を包んで，ね?」

　まぁ社会の倫理や道徳を語りたい場合，分かりやすい所に注目するのは洋の東西変らぬものかと。

　しかしまあ，肌の露出と公衆道徳に関連があるかといって，無関係ではないだろうけど直結するのはどうかと思う。

　昔，反共主義者のとある人が中国に行ってきて，よかった点として『あの国では裸体を晒さない』と言う旨主張した。彫刻だのの芸術作品でも，慎ましく胸とか下腹部（婉曲表現）を隠しており，いやぁ日本やアメリカみたいな曝け出す文化とは違うね！というのだ。
　なおその人は反米主義者でもありかつ米国追従（と彼が判断するところの戦後）日本にも好感を持たない模様。

　…しかし…まぁ…なんだな…（遠い目）。