空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

中日新聞「検察、時効迫り着手 「選挙前」抗議相次ぐ」

2009-03-06 01:13:46 | Weblog
中日新聞「検察、時効迫り着手 「選挙前」抗議相次ぐ」2009年3月5日 朝刊

「国策捜査じゃないか」「選挙が近いのになにをやっているんだ」。小沢氏の秘書大久保隆規容疑者(47)が逮捕された3日夜以降、東京・霞が関の検察庁には電話が約20件、ホームページへの書き込みも100件近くに達した。8割が抗議や批判。激励は少なかったという

 選挙…暫くしないよーって麻生首相かだれか,自民党のエライ人が言ってたような。ってことは自民党は民主党のダメージが減るよう選挙を先延ばしにする,民主党の傀儡なんですねわかります(勿論嫌味)。
 たしかに,選挙が近いって言ってるのはマスコミと民主党ですよネ寧ろ。

 なんでこの時期に,ってことはあるけど,寧ろ武士の情けという見方もありえるでしょーにね。
 選挙後だったら? 選挙で大勝して組閣したばっかの首相の第一秘書が献金疑惑でさっそく逮捕,ってのも格好わるい。だから,選挙前に秘書逮捕→民主党に人事を「適切に」処理するよう促す,って腹芸もありでしょーにね。
 まあ党首が正面切って闘争を宣言し,首脳部がその方針を追認した挙句,上級幹部が検察・与党の陰謀だの唸ってるから,もしシナリオがあったとしても台無しですが。

4日の記者会見で小沢氏は40分間にわたって検察批判を展開。「検察の対応は極めて異常。総選挙を控えたこの時期、検察の政治的意図を疑われて当然だ」と言い切った。同日午後、定額給付金財源を確保する2008年度第2次補正予算関連法が成立した。だが、検察が、国会の動きに配慮して強制捜査着手のタイミングを計っていたようにはみえない」。

 検察は検察の理屈を持ってましょうから。縦割り行政だの縄張りがどうのと批判されるのは,勿論個々の機関が個々の運動原理,運動方針を持っていて,同じ国家機関同士でも衝突したときに譲りたがらないとか,「国民の代表」からいろいろ言われても抵抗してみたりとかするからでしょうねぇ。今回だって,それなりに検察自体の理屈があろうというところ,

任意の事情聴取を続けていた大久保容疑者の精神状態に加え、西松建設からの献金2100万円を政治団体からの献金と偽装したとされる容疑のうち、700万円分の献金の公訴時効も3月末に迫っていた

 …精神状態…? …なにか…危険な単語が…。…逮捕はつまり,身柄拘束である一方,保護の一面もあったってわけだったり…します…? もちろん,その場合でも,検察的な意味での保護,でしょうけど…
 公訴時効の問題からして,検察側の心情を思いっきり口語的に纏めれば『選挙なんぞ待ってられるか(怒』ってわけですかねー。

 つまり,民主党(ないしマスコミ)がいう所の「選挙前」の時期の逮捕になっちゃったのは,国会を漢字テストとかで無駄に引き延ばした策略家とかの所為もあるわけだな?
 来年度予算編成はそろそろ片付きそうですが,『補正予算? 本予算が成立してないのに補正のこと考えるってのは本予算が欠陥製品だってことだな?
 なら本予算からして再度審議すべし!』なんて国会審議引き延ばししてた策略家とかの所為もあるわけだな?
 予算がさくさく決まってたら…ってシナリオも,可能性としてはないではなかろう。いや,こんな時期にのうのうと総選挙だなんて悠長なことやってたら,あちこちから怒鳴られそうだが。

東京地検特捜部長も経験した元名古屋高検検事長の石川達紘弁護士はこう話す。「西松関連の事件の決着をつけるタイムリミットがきていたのだろう。ただ、金額を考えると、ここまでやるかという疑問は感じる。この奥に隠された事件があるのかどうか。それが問題だ」

 しかし,通例(最初の)逮捕の場合,罪状は"安め"とゆーか…『ここは絶対確実に証拠,押えました』的なところに留まるのが通例でしょうし。いやものっそ厳密には別件逮捕になるのかもしれんが,身柄を確保した後にイロイロでまくって,そのうち"総額"的なものが出てくるのだろうし。

 …「奥に隠された事件」については,有望そうなのが沢山ありそうなお話ですし,まーゆっくり今後をヲチ,ですかねぇ。東北の大物がこれだけ話題になるのを,私としてはゆったり楽しんでおります。

 あ。あと,ここ数日,甥っこが熱出してうちに預けられてるんですが,今日は小沢の顔をみて「またこのひとだー!」。すっかり小沢の顔を覚えたようです。人生で最初に覚えた政治家の顔が小沢だとゆーのは,東北人としてある種ありうるコースとは思いながらも,けちな賄賂事件の渦中にある人物を,というのは些か可哀想な気もせんでもない。

 あーあと,私は小沢先生の釈明は,おそらく論理としては正しいものと思います(検察の行き過ぎ,という点には不同意ですが),おそらく取引は帳簿上まったく問題ないように整っていたものと思います。形式は完全に合法に整っていただろうからこそ,小沢先生は強気であるのでしょうし。

 ですが,実情がどうか,とか。
 形式を整えさえすればいいのか,とか。
 まー様々な疑念があるでしょう。
 そこのところ,非支持者やヲチャを納得させるだけの材料がほしいところ。より正確には検察を納得させる材料が。

 また,あっさりやめるという選択肢も―ご自分で閉ざしもした―なくなったようで。勿論「辞めて済むというものではない」のですから,今後,様々な釈明ないし説明を重ねなければなりますまい。
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