自爆テロでministerが死亡した―『ああそう,いよいよもってIraq-style, Afghan-styleな闘争を本格的にするつもりですか』と流そうと思ったら,意外な大物が仕留められていました:
BBC Somalia minister killed by bomb 18 June 2009 18:14 UK
Garowe Online 20 killed in central Somalia suicide bombing, incl. Security Minister Jun 18, 2009 - 2:37:53 PM
そう。ソマリア暫定政府治安相Col. Omar Hashiです。最近現地に,反政府勢力への攻撃態勢を構築しようと出向いた―つまりは現地の政府側最高指導者,という格好になるわけだ。
ベレトウェインのMedina Hotelを自爆犯の車両が直撃,死体は火災で見分けがつかぬほど。Hiranの元軍閥長Yusuf Dabogedが説明するには,彼らはHashiの息子の結婚式に参列するはずだった様子。Dabogedは爆弾炸裂前に別れて九死に一生を得た格好。
死者の列にはソマリアの駐エチオピア・AU大使Abdikarim Lakanyo氏もある。
犯行はAl Shabaabによる,と当人たちが声明。Omar Hashiともども,エチオピア軍当局者をも殺害したと誇る。
Sheikh Sharif大統領は,これはアルカイダと関連のあるグループによるものと非難する。「ご覧の通り,この国はソマリアの国旗とその尊厳の存在を許さないテロリストたちに侵略されているのだ,この国に如何なる和平をも認めない―」。「この集団はイスラームの衣の下に隠れている。知っての通り,沢山の外国人たちが毎日毎日,この国に入り込んでいる」。
Al Shabaabはかくして国際的過激イスラミスト運動の一翼を担うこととなり,あくまで国粋主義的・民族主義的であったはずのソマリア反政府活動の枠から逸脱しつつあるようです。軒を貸して母屋を取られるっていわないか,これ。
閑話休題。Omar Hashi Aden―イスラム法廷勢力の有力指導者,連合政府の重鎮。本来ARS所属であって―Aweysの同僚でもあったわけで…。しつこくしつこく,彼に対する暗殺の試みは行われ,今回遂に殺害まで至ったわけで…もとのイスラミストの同僚・指導者だろうと,とにかく敵と看做したら排除する以外の対応はあり得ない,というAl Shabaabのこの対応は,多少なりと現実的な人々には苦々しいものと映るはずです。
『敵なら,殺す。敵になれば,殺す』。…思想の純粋を固守する,一途な若き魂たちよとヘスばりに表現すればまァ,聞こえは多少良くなるのかもしれませんが,だからそーゆー単細胞な生き方は中2位までで終わらせておけと。
Garowe Online Somalia: Police official among 20 killed in Mogadishu, journalists wounded Jun 17, 2009 - 4:07:11 PM
6月17日,モガディシュ発。水曜の戦闘で20名以上が殺害されたという。また数名の報道関係者が負傷,報道関係者がまとめて負傷だなんて,滅多にないことです。戦闘の激しさが思われます。バカラマーケット近くの住人Suleko Omarが言うには,戦闘はこの数週間で最悪のものであったという。
Hizbul Islamの説明では,イスラム法廷の民兵を含む政府側勢力が攻撃を始めた。AMISOMからの砲撃があったともいう。尤も,AMISOM自体は関与を否定。彼らは大統領公邸や港,空港を防衛する任務を負ってはいるものの,直接戦闘に関与することは(基本的に)許されていないはず。
独立の諸ソースによれば,先にはHizbul Islamに支配されていた検問のいくつかに,戦闘後には政府側勢力の姿が見られたという。支配権奪取のための攻勢,その第一歩は一旦,政府側に軍配が上がったということか。
精々どっこいどっこいの能力しかない様子で,それなら時期をいつでも好きな時に選べる攻撃側が圧倒的に有利だろうという,常識的な話に過ぎないかもしれませんが。
政府側の損害も無視し得ざるところがあり,Bnadir警察の指導者であるAli Said大佐が戦死したというのはすでに伝えられたところ。前線の戦闘指揮において卓越した位置を占めた指導者らしく,BBCですら彼の死は重大な後退であり云々とコメントを掲載したほど。ことほど左様に,ソマリアは個々の前線指揮者の器量が大きく戦争自体に影響する世界のようで,であればこそ私はTurkiの生死にこだわるのです。
BBC Somalia minister killed by bomb 18 June 2009 18:14 UK
Garowe Online 20 killed in central Somalia suicide bombing, incl. Security Minister Jun 18, 2009 - 2:37:53 PM
そう。ソマリア暫定政府治安相Col. Omar Hashiです。最近現地に,反政府勢力への攻撃態勢を構築しようと出向いた―つまりは現地の政府側最高指導者,という格好になるわけだ。
ベレトウェインのMedina Hotelを自爆犯の車両が直撃,死体は火災で見分けがつかぬほど。Hiranの元軍閥長Yusuf Dabogedが説明するには,彼らはHashiの息子の結婚式に参列するはずだった様子。Dabogedは爆弾炸裂前に別れて九死に一生を得た格好。
死者の列にはソマリアの駐エチオピア・AU大使Abdikarim Lakanyo氏もある。
犯行はAl Shabaabによる,と当人たちが声明。Omar Hashiともども,エチオピア軍当局者をも殺害したと誇る。
Sheikh Sharif大統領は,これはアルカイダと関連のあるグループによるものと非難する。「ご覧の通り,この国はソマリアの国旗とその尊厳の存在を許さないテロリストたちに侵略されているのだ,この国に如何なる和平をも認めない―」。「この集団はイスラームの衣の下に隠れている。知っての通り,沢山の外国人たちが毎日毎日,この国に入り込んでいる」。
Al Shabaabはかくして国際的過激イスラミスト運動の一翼を担うこととなり,あくまで国粋主義的・民族主義的であったはずのソマリア反政府活動の枠から逸脱しつつあるようです。軒を貸して母屋を取られるっていわないか,これ。
閑話休題。Omar Hashi Aden―イスラム法廷勢力の有力指導者,連合政府の重鎮。本来ARS所属であって―Aweysの同僚でもあったわけで…。しつこくしつこく,彼に対する暗殺の試みは行われ,今回遂に殺害まで至ったわけで…もとのイスラミストの同僚・指導者だろうと,とにかく敵と看做したら排除する以外の対応はあり得ない,というAl Shabaabのこの対応は,多少なりと現実的な人々には苦々しいものと映るはずです。
『敵なら,殺す。敵になれば,殺す』。…思想の純粋を固守する,一途な若き魂たちよとヘスばりに表現すればまァ,聞こえは多少良くなるのかもしれませんが,だからそーゆー単細胞な生き方は中2位までで終わらせておけと。
Garowe Online Somalia: Police official among 20 killed in Mogadishu, journalists wounded Jun 17, 2009 - 4:07:11 PM
6月17日,モガディシュ発。水曜の戦闘で20名以上が殺害されたという。また数名の報道関係者が負傷,報道関係者がまとめて負傷だなんて,滅多にないことです。戦闘の激しさが思われます。バカラマーケット近くの住人Suleko Omarが言うには,戦闘はこの数週間で最悪のものであったという。
Hizbul Islamの説明では,イスラム法廷の民兵を含む政府側勢力が攻撃を始めた。AMISOMからの砲撃があったともいう。尤も,AMISOM自体は関与を否定。彼らは大統領公邸や港,空港を防衛する任務を負ってはいるものの,直接戦闘に関与することは(基本的に)許されていないはず。
独立の諸ソースによれば,先にはHizbul Islamに支配されていた検問のいくつかに,戦闘後には政府側勢力の姿が見られたという。支配権奪取のための攻勢,その第一歩は一旦,政府側に軍配が上がったということか。
精々どっこいどっこいの能力しかない様子で,それなら時期をいつでも好きな時に選べる攻撃側が圧倒的に有利だろうという,常識的な話に過ぎないかもしれませんが。
政府側の損害も無視し得ざるところがあり,Bnadir警察の指導者であるAli Said大佐が戦死したというのはすでに伝えられたところ。前線の戦闘指揮において卓越した位置を占めた指導者らしく,BBCですら彼の死は重大な後退であり云々とコメントを掲載したほど。ことほど左様に,ソマリアは個々の前線指揮者の器量が大きく戦争自体に影響する世界のようで,であればこそ私はTurkiの生死にこだわるのです。
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