空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

流石に呆れて皮肉の一つもかましたくなる

2009-06-20 15:00:00 | Weblog
 すごい面白い写真をみかけた:
『miracleさんを裁く劔なら、いつだってこの手に持っているから』「下から下へ」(6月15日)
 の下の方。「自由の敵に自由を許すな」。

 ああ!つまりこの人たちは,米軍万歳!な人たちなんですね! 自由の敵,すなわちタリバン・アルカイダに行動の自由は一片たりとも許してはならない! おお,自由の戦士たちよ! 奴らめ,自由の敵をその最後の血の一滴に至るまでこの地上から掃滅せよ!

(上から3番目)「これ以上息苦しい朝をむかえる前に」,そうだ,テロの影におびえる毎日はたくさんだ! 高らかに叫べ,「外国人排斥反対!」。アメリカ人というだけで,西欧人と言うだけで民間人を虐殺するような,そんな悪逆非道な連中を生かしておくな!「生きる権利に国境はない」のだ! 

 あーところで,アメリカの意を体現するアメリカの犬はアメリカから資金提供とか受けてると断言する人とかいますが,これらの人たちがエライしょぼいのは,つまりアメリカからのアメリカの犬への資金提供ってのが存在しないという証左ですかああなるほど勉強になりました。以上皮肉。

 まあなんです,極論を支持するひとたちは,それがどっちを向いていようがどっち道極論なんであって論理の構造自体は極めて似通っているという,そんな一例でしょうか。
 なんというかほんとにどっちもどっちですが,こーした極端な人たちはカルト化・過激派化数歩手前にあると思われるところ,我々の国では私的な暴力行使は極めて制限されている(具体的な例を挙げれば,AKとか簡単に手に入らない,つか無理)こと,ほんとにほんとに大変素晴らしいことだと思いました,まる。裁く剣はその手のうちに,あってはいけないのです(ソマリランドの如く。反例:ソマリア)。
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2 コメント

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Unknown (通りすがり)
2009-06-20 21:04:21
といいますですかね

「外国人排斥反対! NO PASARAN!」
……意味理解してのーぱさらんと叫んでるんでしょうか。
これじゃまるで「外国人を通すな」……
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Unknown (teiresias)
2009-06-21 10:12:42
あるいはそれが本音かも

まーあれです,自分で自分が何を喋っているのか判っていない,自分が何をしているのかも理解していない(できない)からあんなんだろうから…。
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