BBC Suicide attack on Iraqi funeral 23 March 2009
イラク北東部ディヤラで自爆テロ。政治家Hamid Hudada氏(Talabaniの政党所属)が参列した葬礼を狙ったもの。Hudada氏の安否はこの記事では不明。少なくとも25名が殺害され,負傷者多数。別件で,バグダッド西方Abu Ghraibの自動車修理工場でも爆弾騒ぎ,8名死亡。
なんでも今月始め,US筋が2003年以来,イラクの暴力騒擾は最低レベルにあると発言したのだそうで,いつもながらそういう発言があると爆弾テロが起こりやすくなる傾向がある感があります。
これはあれだ,『イラクはアルカイダの活躍のお陰でずっと危険で不安でしょうがないんですアルカイダすっごい!』って言い続けるのがいいんでないかと。そしたらアルカイダの人たちも,自分たちの活動の成果を認めてもらって満足して安眠を続けられようというもの。テロも起きずに済むしね。
BBC Rwandan found guilty of murders 24 March 2009
[Rwanda][1994 genocide]
オランダでの戦犯法廷。Hutu族のJoseph Mpambaraに有罪判決,収監20年。2名の女性及び少なくとも4名の子供の死に責任があるとしてのもの。オランダが1998年,彼の亡命申請を却下したことで著名である由。
BBC Clerics warn against Bashir trip 23 March 2009
[Sudan][fatwa]
スーダンのイスラム聖職者会議はバシル大統領に宗教令を発布。「敵がアブナイからアラブ会議行っちゃダメだよ!」。世界有数の圧政者として名高いバシル大統領閣下はよいこなのでしゅうきょうのひとがいうことにしたがうみたいだよ!
なおエリトリアはICC未署名なので安心して行ける。ので,行ってもいい模様。
エリトリアの情報相曰く,「彼はイザイアス大統領と会談している。彼らは相互関係について議論しているのだ。なんで我々はICCの指示を気にせにゃならんのか?」
まー署名してなきゃ義務もないですし,気にしなくて結構ですが。
Kojii.net オピニオン Opinion : ランドパワーとシーパワーから脱線した徒然 (2009/3/23)
えらく脱線してますが。
脳の健康に悪いので,ソマリア沖自衛艦派遣の件を巡るblog意見なんか見もしないのですが,『自衛隊海外派遣をゆるさない!』立場のひとは,も少ししっかり物を考えるべきだと思います。
自衛艦を出す代りにソマリア沖の海賊達にお金あげるとか言う人がいるらしいが,論外でしょう。なんです,いつから犯罪者には罪を咎めず潤沢に金銭を与えるのが世界標準になったんです。
私だって自衛隊海外派遣には,根本的には好ましくないと思ってますよ? だって余計なお金掛かるし,同胞の身が危なくなったりするわけじゃないですか。
…でも同胞(民間人)の身が危ないときに,同胞(軍人)が命張るのは,まあそのためにお給料払われてるわけだからという妥協,納得はしますが。
ともあれ。自衛隊は出さない,出しても復興支援や後方支援までで前線には出さない,というあたりが現状で,そしてソマリア沖だとうっかりすると"事件の現場"になりかねないから不安が募ると,まあ懸念するところは理解します。
でもでも,何時ぞやのイラク派遣以来,『日本は非戦闘任務なら兵を出す』ことが国際的認知を得た様子で。
だからメルケルが小沢に『政権とったらアフガン派兵お願いね♪』って言いにきたわけで。
国として「そーいう」方針を打ち出してしまったからには,これを転換するには,よほどのコトが必要なはずで。
その「よほどのコト」は,政権交替程度ではないはずで。―オバマに代ったからって,USAは海外派遣自体を止めはしてないし,止めようともしてないでしょう?
だから,政権交替如きのインパクトではない,相当に骨太な,相当に重みのある政策転換論を打ち出さねばならないのではと思うのだったり。つまり,世界有数の経済大国でありながら軍事費は経済規模に比して低額に納めている現状,例えばさらに軍縮を行うべきとする理論(そしてそれは諸国の納得を得なければならない),例えば如何なる危険が国外邦人にあろうと一切武力行使はしないとする決意(そしてそ(ry)),現状派遣に応じる体制であるところ,これを一方的に転換するべき理由(そしてそ(ry))。
そーいうあたりの思考は,十分になされているでしょうか。
ソマリア沖で海賊が暴れている,それに各国が軍艦を出して海賊牽制に奔走する中,『あー,うちの国の船が海賊に襲われてる? でも何があっても,ウチの国は軍隊を国境外に出さないって決めてるからさ,ごめんねっ? 海賊対策? 海賊さんたちにお金あげれば,海賊行為をやめてくれるはずだから,じゃぶじゃぶお金ばらまくよー!』
…これで各国が納得するのかと。
自衛隊を海外に出すに当たっては,『アジア各国の痛みが』云々という意見を目にした過去がありますが,つーか最近のソマリア沖海賊行為の所為で(例えば)フィリピン人が何十人と不法監禁されまくってましたが何か。
以下追記。
ぴくせる☆まりたん http://pixel-maritan.net/
ソマリア海賊問題ないし自衛艦派遣問題を解説。ところで遠洋で継続的に活動する能力を欠いているとどー考えても思われる海保を派遣すべきだと寝言言ってるひとって誰なんです?(←冷たい視線とともに)
巡視艇(警察装備)供与すら武器輸出禁止法で規制される面白国家ってほんとにあるんですか?(←虚ろな声で)
派遣される自衛隊員・自衛艦を一時的に海保隊員・海保艇と言い換えればOK☆って本気で言ってますか? なら自衛隊は疑いなく国内的に軍隊ではないんですね?
ならいいじゃない,そのまま送り出して。国内的には軍艦を出したはずがないんだから。あれは自衛的な力の具体的物質的表現であるだけであって,絶対に軍艦なんかじゃないし駆逐艦でなんかではありえないし乗っているのはあらゆる意味で軍人ではありえないじゃないか,国内的には。
で,外国からはどう見えますかね?
そうか!
これは海自を廃止して海保に一本化しようとする動きの一環なのか!(絶対違う)
すばらしい! 海上警察組織がdestroyerを保有する! この流れで陸自も廃止,特別機動隊とかなんとかいう名前で警察に一本化! なんと,コスタリカ的な非軍事的重武装国家が実現できちゃいますっ!
だからそれは外国から見たらどー思われるのかと。
イラク北東部ディヤラで自爆テロ。政治家Hamid Hudada氏(Talabaniの政党所属)が参列した葬礼を狙ったもの。Hudada氏の安否はこの記事では不明。少なくとも25名が殺害され,負傷者多数。別件で,バグダッド西方Abu Ghraibの自動車修理工場でも爆弾騒ぎ,8名死亡。
なんでも今月始め,US筋が2003年以来,イラクの暴力騒擾は最低レベルにあると発言したのだそうで,いつもながらそういう発言があると爆弾テロが起こりやすくなる傾向がある感があります。
これはあれだ,『イラクはアルカイダの活躍のお陰でずっと危険で不安でしょうがないんですアルカイダすっごい!』って言い続けるのがいいんでないかと。そしたらアルカイダの人たちも,自分たちの活動の成果を認めてもらって満足して安眠を続けられようというもの。テロも起きずに済むしね。
BBC Rwandan found guilty of murders 24 March 2009
[Rwanda][1994 genocide]
オランダでの戦犯法廷。Hutu族のJoseph Mpambaraに有罪判決,収監20年。2名の女性及び少なくとも4名の子供の死に責任があるとしてのもの。オランダが1998年,彼の亡命申請を却下したことで著名である由。
BBC Clerics warn against Bashir trip 23 March 2009
[Sudan][fatwa]
スーダンのイスラム聖職者会議はバシル大統領に宗教令を発布。「敵がアブナイからアラブ会議行っちゃダメだよ!」。世界有数の圧政者として名高いバシル大統領閣下はよいこなのでしゅうきょうのひとがいうことにしたがうみたいだよ!
なおエリトリアはICC未署名なので安心して行ける。ので,行ってもいい模様。
エリトリアの情報相曰く,「彼はイザイアス大統領と会談している。彼らは相互関係について議論しているのだ。なんで我々はICCの指示を気にせにゃならんのか?」
まー署名してなきゃ義務もないですし,気にしなくて結構ですが。
Kojii.net オピニオン Opinion : ランドパワーとシーパワーから脱線した徒然 (2009/3/23)
えらく脱線してますが。
脳の健康に悪いので,ソマリア沖自衛艦派遣の件を巡るblog意見なんか見もしないのですが,『自衛隊海外派遣をゆるさない!』立場のひとは,も少ししっかり物を考えるべきだと思います。
自衛艦を出す代りにソマリア沖の海賊達にお金あげるとか言う人がいるらしいが,論外でしょう。なんです,いつから犯罪者には罪を咎めず潤沢に金銭を与えるのが世界標準になったんです。
私だって自衛隊海外派遣には,根本的には好ましくないと思ってますよ? だって余計なお金掛かるし,同胞の身が危なくなったりするわけじゃないですか。
…でも同胞(民間人)の身が危ないときに,同胞(軍人)が命張るのは,まあそのためにお給料払われてるわけだからという妥協,納得はしますが。
ともあれ。自衛隊は出さない,出しても復興支援や後方支援までで前線には出さない,というあたりが現状で,そしてソマリア沖だとうっかりすると"事件の現場"になりかねないから不安が募ると,まあ懸念するところは理解します。
でもでも,何時ぞやのイラク派遣以来,『日本は非戦闘任務なら兵を出す』ことが国際的認知を得た様子で。
だからメルケルが小沢に『政権とったらアフガン派兵お願いね♪』って言いにきたわけで。
国として「そーいう」方針を打ち出してしまったからには,これを転換するには,よほどのコトが必要なはずで。
その「よほどのコト」は,政権交替程度ではないはずで。―オバマに代ったからって,USAは海外派遣自体を止めはしてないし,止めようともしてないでしょう?
だから,政権交替如きのインパクトではない,相当に骨太な,相当に重みのある政策転換論を打ち出さねばならないのではと思うのだったり。つまり,世界有数の経済大国でありながら軍事費は経済規模に比して低額に納めている現状,例えばさらに軍縮を行うべきとする理論(そしてそれは諸国の納得を得なければならない),例えば如何なる危険が国外邦人にあろうと一切武力行使はしないとする決意(そしてそ(ry)),現状派遣に応じる体制であるところ,これを一方的に転換するべき理由(そしてそ(ry))。
そーいうあたりの思考は,十分になされているでしょうか。
ソマリア沖で海賊が暴れている,それに各国が軍艦を出して海賊牽制に奔走する中,『あー,うちの国の船が海賊に襲われてる? でも何があっても,ウチの国は軍隊を国境外に出さないって決めてるからさ,ごめんねっ? 海賊対策? 海賊さんたちにお金あげれば,海賊行為をやめてくれるはずだから,じゃぶじゃぶお金ばらまくよー!』
…これで各国が納得するのかと。
自衛隊を海外に出すに当たっては,『アジア各国の痛みが』云々という意見を目にした過去がありますが,つーか最近のソマリア沖海賊行為の所為で(例えば)フィリピン人が何十人と不法監禁されまくってましたが何か。
以下追記。
ぴくせる☆まりたん http://pixel-maritan.net/
ソマリア海賊問題ないし自衛艦派遣問題を解説。ところで遠洋で継続的に活動する能力を欠いているとどー考えても思われる海保を派遣すべきだと寝言言ってるひとって誰なんです?(←冷たい視線とともに)
巡視艇(警察装備)供与すら武器輸出禁止法で規制される面白国家ってほんとにあるんですか?(←虚ろな声で)
派遣される自衛隊員・自衛艦を一時的に海保隊員・海保艇と言い換えればOK☆って本気で言ってますか? なら自衛隊は疑いなく国内的に軍隊ではないんですね?
ならいいじゃない,そのまま送り出して。国内的には軍艦を出したはずがないんだから。あれは自衛的な力の具体的物質的表現であるだけであって,絶対に軍艦なんかじゃないし駆逐艦でなんかではありえないし乗っているのはあらゆる意味で軍人ではありえないじゃないか,国内的には。
で,外国からはどう見えますかね?
そうか!
これは海自を廃止して海保に一本化しようとする動きの一環なのか!(絶対違う)
すばらしい! 海上警察組織がdestroyerを保有する! この流れで陸自も廃止,特別機動隊とかなんとかいう名前で警察に一本化! なんと,コスタリカ的な非軍事的重武装国家が実現できちゃいますっ!
だからそれは外国から見たらどー思われるのかと。