空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

「終身雇用」なる”慣例”と世代差、時代の変化…をめぐるメモ

2020-05-30 10:58:12 | ノート
 諸種、諸方面の雇用が怪しくもなっている昨今。雇用をめぐるメモを発掘したのでアップロードしておこう。いやねえ、そろそろ概論講義の時期なのよ…。専門論文(※別分野)書きながら流行を追い、現今の学生の興味を引きながら原理原論を教育するって、まあ…うん…。

 さて。

 当方の本務校では、学生たちは必ずしも終身雇用を希望するわけではない。何しろ流行の工学系だと、数年務めてスキルアップしたら移り変わり…なんて、普通ですし。
 そしてこれまでも―恐らく昭和の昔から―終身雇用はそうまで(どこまでかはともかく)絶対的でもなかっただろう。



 この「別としても」が微妙に何をかいわんやというか。
 ともかく「大卒リーマン終身雇用」が、わりと当然視された時代がまあ、あり―そして大学が増加しもし、そうまで特権的でなくなった、別の言い方をすれば大卒は別にエリートでもなんでもなくなった、ふつーの「人材」になった時代を迎えて―



 ―「大卒=エリート!」な雰囲気をまだしも残していた時代の人々を守るため、次の世代が犠牲に供された。そんな時代と評価するのも、おそらく説得力ある概説だろうなあ。
 ということで



 こういうふうにも言いたいわな、相対的には低能力で、今の会社にしがみつくしかないわい、という層は特に。



 …いやまあその、その気概は理解しますし、この中西会長があえて戦う気概あるひとだとも理解しますが、「白銀の谷」のヘルダー大佐を想起したりしますと…ふつーはヘルダー大佐あたりを最高到達点としたゲームのなかにいますのでね…みんなラインハルト志望でもないのですよ…。

 …そしてふつーは大佐になんかなれないわけであり。
 …そしておそらく、「大卒♪ エリートの私☆」みたいな意識が変にこじれて『なんでこの俺様がたかが准将ていどにさえなれてねぇんだ』(比喩)というルサンチマンになってあっちこっちで奇怪な噴出をした結果が昨今のウザい「リベラル」しぐさになってんじゃねーのかなーあれー、とちょっと思う私。

 …いえその、目の前で延々実例をひとつ、ふたつ見せられましてね…。

 まあ、個人的な愚痴話はほかにもいう機会があろう。

 ともあれ



 これは一定の事実であって、その氷河期の人間がまだしも怒りを呑んでいてくれている間に「なんとか」すべきだとは言いたい。いやその、15年前になんとかしてくれていれば我々ももっと幸福だっただろうが、いま多少してもらえればもうちょっと幸福だろうし、そして私の立場で言えば、20年前の失敗を目の当たりにしつつ、いままた同じ失敗して、今まさしく我々が教えている教え子どもを日干しにしくさるつもりかこの老害ども、という思いは流石に起こるのですが。そりゃ我が子じゃねえので心の痛みも少ないですがね、だからといってまとめて使い捨てカイロみたいに取り扱われてもむかつくんですが。

 象徴的な話をひとつ引用しておこう:
 
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