空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

キスマユは民兵及びイスラミストの支配下にある:ソマリア

2008-08-27 21:12:22 | ソマリア関連
Garowe Online Somalia: Under Islamic law, Kismayo calm and safe Aug 26, 2008 by Yusuf Ali, managing editor

 忙しい人のため箇条書き:

○キスマユは(地元)民兵及びアル・シャバブ連合軍によって制圧された。
○イスラム法に基き支配されることで合意がある。この点,我々に理解しやすい概念で言えば『法の下の平等』が実現されるわけで,こういった意味においてこの統治は歓迎される模様。
○地元部族は"全部族"による会議を招集したい意向。
○追い出されたCol. Barre Hirale(キスマユ攻防戦で脚部負傷の情報あり)率いる勢力はGedo県Bardhereに移動,ここで再編成を行う。
○他方,アルシャバブ勢力はこちらにも迫っているという情報あり。
(→Hiraleの命運は風前の灯というべきか)

○なお,キスマユ地元では15歳から50歳までの男子に兵役を課す予定。

 18歳以下を使うのはチャイルドソルジャーというんじゃないかという批判は尤もながら,恐らく彼らの「成人」とは15歳以上をいうものと思われる。

 イスラミストが把握してなかった飛行機が飛来し,これに銃撃を加えてしまった(飛行機は飛び去った模様)というハプニングなどはあるものの,概ねキスマユは平穏に支配がなされている模様。


 先日の段階で,攻められた側が"相手は民兵で"云々言っていたようですが,それはつまり,アルシャバブと地元勢力が結んだということのようですね。
 キスマユは部族社会が相当強固に,安定的に権威を持っているようですし,イスラミスト側が適切に二人三脚体制を歩む事ができれば,案外安定していけるかとも思われます。

 …ええ,ええ。少年兵使用は確かに国際法違反でしょうよ。しかしその責任者が政権の座についてしまえもするわけで…。

BBC Maoists 'should release children' 26 August 2008

 ネパールのマオイストの戦列には3000人ほどの少年兵がいたとか。解散するように,といわれても,だって彼らは人民戦争で役に立ってくれたんだ,見捨てるだなんてそんな酷いことできないよっ,とマオイスト側は難色を示す。

 …ああ…うん,役に立ったろうねぇ…。というか役に立てたろうねぇというか。できるだけ早期に再教育に回して,将来の国軍基幹たる将校にするとかしませんと,彼らの将来的にも難問が生じかねませんが…。
 

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