空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

後世にのこる薄い本(2)

2017-05-01 21:23:40 | Weblog




 不可欠ではない。
 しかし、一切なしでよいわけではない。例えば、20世紀の人物だが、ハイデガーの蔵書・ノートは遺しておきたいのではないか。いろんな意味で。サルトルについても合意が得られるのではないか。いろんな意味で。



 へた打つと、「貧困ですね」と返されかねない。




 ということで、「二義的意義しか持たない学者の蔵書なんだから(いいじゃないか)」というところから、蔵書一般の価値の否定まで行くのはどうかなあ、ということかと。







 とまあ、「おまいらおちつけ」なわけなのではないか。



 例えば、昭和天皇の侍従が残した勤務記録・日記なんかは、国家で保護してしかるべきだろう。これは、もし今後日本で共産革命が起こって政府が転覆しても事情は変わらない―国を継承する場合は、そうだろうし、己の正統性の理論を構築するに際しても、すくなくとも参考資料としてしばらくは生き残ってくれてないと、こまる。

 それぞれで要求水準等々が異なるものをざっくり論じようとしたってなあ、という話だろう。

 さて、「なら、低俗雑誌とかなら、文句なし、消去処分してもいいんですよね?」という意見に対しては:「後世にのこる薄い本(2015-10-18 12:14:52)」。…まあ、ダブったら捨てさせてくれ、という意見に根本的に反対するものではないな、この論旨は。しかし私のアレな蔵書に、ダブりなどそうそうでることはあるまい(やや自虐芸)。や、『あおいちゃんパニック!』やなんかは、状態が悪いからしょうがないが、『こちら敵艦領海』や『大鑑巨娘主義』あたりを延々保存する学者もそうはいるまい。

 なお:



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