2021年本(美麗島紀行) 2021-07-03 21:12:25 | 2021年本 直木賞作家乃南アサさんは、東日本大震災をきっかけに度々訪れるようになったそうです。たくさんの義援金を送ってくれた台湾を知りたい。なぜ台湾は親日なのか。台湾各地を巡り歩き、日本との関係性を中心にまとめたのが「美麗島紀行」です。 著者には「美麗島紀行」のほか、「六月の雪」「美麗島プリズム紀行」「ビジュアル年表台湾統治」の作品があります。
2021年本(手放せない一冊と次のための一冊) 2021-05-23 12:05:55 | 2021年本 私は読み終えた本は、友人・知人にあげるか、書籍店の買取りに出します。それでも、何冊か手元に置く作品があります。その中の一冊に、画像左「ミャンマー 失われるアジアのふるさと」があります。著者の乃南アサさんは、直木賞を受賞した「凍える牙」に代表される推理小説作品が中心ですが、ジャーナリスト的な視点で書いた作品もあります。この作品の取材時期は2005~7年の軍事政権下。アウン・サン・スー・チンさんが自宅軟禁されていた頃です。その後、民主化政権となりましたが、今年2月の国軍クーデターで再び軍事政権下となってしまいました。 画像右「六月の雪」は最近購入しました。作品の舞台は台湾・台南。コロナ禍が収束し、海外との往来が自由になったら、最初に行きたい地です。この作品の著者も乃南アサさんです。著者の台湾愛は強いようです。
2021年本(新説) 2021-05-22 21:20:59 | 2021年本 昨今、日本史の見直しが進んでいます。読売新聞は「日本史アップデート」(夕刊)の見出しで見直し結果を掲載しています。特に戦国時代の史実については、江戸時代の軍記物(小説)によって創作されたフィクションが多くあります。その代表の一つが関ケ原の戦いです。この史実を一次史料(同時代史料)から研究した結果が「関ヶ原大乱、本物の勝者」(朝日新書、日本史史料研究会監修、白峰旬編著)として刊行されました。 昨年購読した「女たちの本能寺」(祥伝社新書、楠戸義昭著)も、新たな研究結果からまとめられた一冊でした。
2021年本(台湾にひかれて) 2021-02-13 22:50:26 | 2021年本 明治から大正にかけて、日本が国難に直面したときに必ずと言えるほど登場した人物が後藤新平です。広く知られているのが、関東大震災によって大被害を被った東京を復興させたことでしょう。しかし、この当時の後藤新平は、「後藤新平の台湾」を読むと失意の時代だったようです。 後藤新平が最も輝いていたのは台湾統治事業に従事していた時と作者は書いています。
2021年本(何故、今話題に) 2021-02-03 18:56:52 | 2021年本 この本を、私は書店で見つけたのですが、知人はkindleのお薦め表示されていると教えてくれました。その本は「ルワンダ中央銀行総裁日記 増補版」(服部正也著 中央公論新社刊)。初版は1972年、その後18版まで増版。増補版は2009年が初版。 1965年(東京オリンピックの翌年)、独立してまもないアフリカの小国ルワンダに、中央銀行総裁として赴任したのが著者服部正也氏。国の自治も定まっていない状況下、総裁職の任だけではなく、商業、農業、工業から社会インフラ整備までを、計画・実施した日本人がいたことに驚かされました。
2021年本(購入は昨年末、読み始めたのが今年) 2021-01-08 23:33:34 | 2021年本 アジアを中心とする旅行記を多く執筆されている下川裕治氏が、海外のコロナ感染状況と対策・問題点などをまとめた「日本の外からコロナを語る」を刊行されました。 著書の中で下川氏の役割は責任編集者。これは下川氏が過去の国で知遇を得た人に執筆を依頼したからです。実際に執筆された方々は、現地で働いている日本人です。ただ、日本からの駐在員ではなく、その地で事業などを営んでいる人です。 アメリカ・ニューヨーク、中国・上海、台湾・台北、ベトナム・ホーチミンシティ、カンボジア・シェムリアップ、韓国・ソウル、台・バンコク、フランス・パリ、フィリピン・マニラの状況が、テレビ・新聞報道では取り上げられていない様子がまとめられていました。