毎月20日って、多くの自転車専門誌の発刊日。毎月新鮮でためになる情報を伝えてくれます。ですが、ですが、ニッポンって、世界トップシェアの自転車パーツメーカー「シマノ」があったりするのに、けっして自転車文化が遅れているとは思わないのに、なぜか「マウンテンバイク専門誌」が現在存在しません。MTB専門誌がない国って珍しいかも。
 ちょっと前までは「MTB MAGAZINE」という専門誌があったのですが、いまでは「BICYCLE MAGAZINE」になっちゃたし。
 写真は、僕の人生に多大な影響を与えたメディアたち。上の2枚のスティッカーは、アメリカのBMXマガジン「BICYCLE MOTOCROSS ACTION(BMX ACTION)」のもの。もう30年前ぐらいの話ですが、この「BMX ACTION」の影響は計り知れません。英語なんか読めない当時、この雑誌に載っているジャンプなどのカッコイイ写真をすり切れるほど眺め、「自分でも出来る」気分になり、ジャンプしまくってました。
 テーブルトップ(空中でバイクを水平に寝かす技)なんかは、テーブルトップの体制のまま着地なんて当たり前。だって、写真で一番いい所しかみてないから、着地の仕方なんかわかんなかったし(笑)。でも、めげずに雑誌をみては新しい技に挑戦する日々、そしてアメリカのライフスタイルをおしえてくれました。
 下の雑誌は「FAT TIRE FLYER」。おそらく世界初のマウンテンバイク雑誌。写真の号は1984年もの。
 ライダーたちによって作られた同人誌(最初はコピーからスタート)は、マウンテンバイクメディアの無かった時代の貴重な情報源でした(この号では、日本のマウンテンバイクイベントも掲載されてます)。当時、シマノやサンツアー(懐かしい)、リッチーも、フィッシャーも、スペシャライズドも、この雑誌に広告を出しています。
 マウンテンバイクを一つの文化として、マウンテンバイクの木の幹と考えると、多くの枝があった方がその木は大木となると思います。枝とは、マウンテンバイクの楽しみ方はもちろんですが、さまざまな仕事で関わってくる、職種の豊富さっていうのもあります。
 自転車メーカーや代理店、販売店などはあたりまえですが、そこにメディアという枝はなくてはならないと思います。
 メディアは枝だけでなく、栄養にもなるし、太陽にもなるし、その反面、木を蝕む害虫にもなり得ます。それほどメディアのチカラって影響が大きいと思います。
 僕もマウンテンバイク長いこと乗ってきていろんなメディアの方たちにお会いし、一緒にお仕事させていただいたりしてきましたが、みんないい人たちで、情熱的。そんな情熱を持った人たちがいるんだから、「MTB専門誌」の復活は出来るんじゃないのかな、と強く思っているんですが。
 最初は数ページのコピー版でもいいじゃないですか。たぶん、それを望んでいる人はすごく沢山いると思いますが。。。。