整備でお預かりしてるTURNER / 5 SPOT。

 TURNERのフレームのサスペンションのリンクの可動部にはボールやローラーの(シールド)ベアリングではなく、非金属のブッシングが採用されています。

 サスペンションのリンクは、ハブやボトムブラケットのように回転するものではなく、せいぜい数十度の角度内での往復での動きを受け止めることになるので、回転部の「円滑な動き」と考え方がちょっと違うと思います。

 TURNERが、ベアリングよりも「軽く」、「耐久性に富み」、「メンテナンスが容易」な、ブッシングを採用したのは、それが現在考えられるベストの選択だったからだと思います。

 というのは、お預かりしている5 SPOTのリアショックを取り外して、リアショックのシール交換作業などを行う際にサスペンションのチェックをしたのですが、購入してから約3年、洗車以外ほとんどノーメンテなのに、リンク部があまりにスムーズに、なんの抵抗もなく動くので感心しちゃったから。

 しっかりとマウンテンバイキングされている方がオーナーです。ブレーキパッドの減り具合や、フォークの使い込み具合が「乗り込んでいるな」度を物語っているのですが、リアサスペンションのリンクは「サラサラ~」。驚くほどの精巧さ。もちろんガタもありません。

 普段はたぶん気づかないこういうところのこだわりって、長く付き合えるバイクかどうかに繋がっているんだと思います。