久しぶりに驚愕級の衝撃を受けました。 な、なんなんだこのバイクは!

 TRANSITION BIKESのニューカマー「SPUR(スパー)」。

 29erホイール、前後120ミリサスペンショントラベル。

 これだけだとただのライトウエイトトレイルバイクですが、ですが、ですが、このバイク只者じゃなかったです。

 TRANSITION BIKESいわく「e-Bike Eater」。

 e-Bikeの利点といえば登りでの電動アシストで、きつかった登りもスイスイスイ~っと楽に登れます。そして行動範囲が広がったり乗れる距離が長くなったりもあります。以上。

 アシストがなくてもびっくりするぐらいペダリングが軽快なSPUR。ペダリングが軽快ということはクロスカントリーカテゴリーのバイクに近いと想像しますが、そこはTRANSITION。只者じゃない。

 いや、びっくりしました。

 試乗車として用意していただいたのは、XX1 AXSが組み込まれた完成車。トップグレードの完成車ですが重量が10キロ台。持って軽くて乗ってさらに軽い。

 フォークはROCKSHOXのSID ULTIMATE。 35ミリインナーチューブのSIDです。
 

 冨士見パノラマの旧Cコース(現在の1~3)から絶景トレイル、スキルアップエリアの見習いコース、ブルーホーネットなどSPURで2本ライド、安定感、剛性感、奥行き感など、ダウンヒルコースが楽しくライドできました。バンクにバンプ、テーブルトップ、ドロップオフなんでもござれ。クロカンバイクじゃないのがはっきりわかります。エンデューロか!というぐらいの安心感。
 
 

 軽さは正義ですね、やっぱり。空中でのバイクコントロールのしやすさ、切り返しの速さ、とにかくバイクコントロールが軽快でした。

 TRANSITIONのほかのモデルは数年前からGIDDYUP SUSPENSION DESIGNというリアサスペンションシステムが採用されているのですが、ほかのモデルがチェーンステイにリンクがあるのに対して、SPURは肝心なそのリンクがありません。そのリンクの重要性を理解している者としてこれはほんとにびっくりしました。どうしているかというとカーボンフレームのフレックスを利用してリンクの代わりを果たしているそうなんです。

 壊れたり折れたりしないのか心配になりますが、すごいのはTRANSITIONのフレームはライフタイムワランティー(生涯補償)だということ。製品欠陥によるフレームの破損については無償交換してくれるのです。 さすがに日本人でフレーム壊す方はそんなにいないと思いますが、想像もつかないアホな乗り方をなされる海外のツワモノライダーの手にかかったら壊しちゃうんじゃないのか心配になりますが、心配無用ってことです。
 
 

 僕が今メインで乗っているROCKY MOUNTAINのALTITUDEは27.5インチホイールで、なんで27.5ホイールに乗っているかというと29に比べて身体との一体感が高いと思ったから。

 29erホイールのバイクはいろいろ乗ってみてその利点、恩恵も十分理解した上で「自分にはまだ29erは早いかな。もうちょっとおっさんになってからでもいいかな」と思っていたのですが、このSPURに乗っちゃったらその想いがガラガラと崩れてしまいました。久しぶりにでた「発病」です。

 いやほんと衝撃的な乗り味でした。僕が一番乗る回数が多いであろう里山でのライドに一番ぴったりで、今回みたいな冨士見パノラマのコースもニコニコで下れる魔法のようなバイク。

 あ~、ヤバい、ほんとヤバい。どうしましょう、I川さん。。。

 
 写真の一部はイベントに参加されたOさんの写真です。Oさんいつもありがとうございます。この後ろ姿の写真、いいですね!