先週のプライベートスクールでもみなさんに繰り返しお伝えしたのですが、冨士見パノラマやふじてんなどのダウンヒルコースではほぼブレーキかけっぱなし状態となります。

 もちろんブレーキングの必要のないまたはかけると危険なストレートや緩斜面、バーム、ギャップのクリア、ジャンプなどではブレーキを開放することもありますが基本的にかけっぱなし。

 コーナーリング中はブレーキ開放とか言われますがそんなことはありません。スピードコントロールするために僕は使っています。

 コーナーワークのセオリーよりダウンヒルの要素の方が強いからです。

 ただ、極度なブレーキングはバイクとライダーの姿勢を不安定にします。

 極度なブレーキングを避けるためにブレーキを使って常にスピードコントロールをします。

 ブレーキレバーを握り込んでいくと、ブレーキパッドがディスクローターに当たるポイントがわかると思います。その瞬間から制動は始まっています。

 制動力の強弱コントロールはブレーキレバーの引きしろにしてわずか3~5ミリ程度の範囲でやっています。それ以上握り込むとタイヤがロックしてしまいます。

 ブレーキパッドがディスクローターに当たったポイントから引きしろにして1、2ミリぐらいの強さでパッドをディスクローターに滑らせるように使うのがすべらせブレーキング。

 ライダーがバイクを常に余裕を持ってコントロールできるスピードにするブレーキワークです。

 いまいち走りがリズミカルじゃない、ぎこちない、とぎれとぎれのようなライディングになってしまう。もし思い当たるのならブレーキワークを見直してみてください。