BMXライダーあがりのマウンテンバイク乗りとしては、YETIのマウンテンバイクはただただカッコイイ存在でした。

 シートステイとチェーンステイが1本のパイプで加工されエンド部が丸みを帯びたデザインやフォークは当時のBMXのフレームそのままで共感するものがあったし、1988年にアメリカのマンモスマウンテンで開催されたNORBA世界選手権では、おっさんはトムリッチー、やんちゃな若者はYETIに乗っている率が高くてとてもまぶしかった。カリフォルニアのサンフランシスコ周辺のマウンテンバイクカルチャーとはひと味違う無骨なイメージがすごくかっこよかった。

 僕のマウンテンバイクのスタート地点のひとつでもある世田谷の代田にあった伝説のBMX/マウンテンバイクプロショップ「WILDCAT」でYETIを取り扱い始めたのもその頃。

 WILDCATの平木さんがアメリカのバイクショーでYETIのブースに毎日顔を出して、やらして!やらして!と血の気の多い若者のごとくYETIを口説きまくり「またお前か!」とあきられながらも輸入を勝ち取ったと本人から聞いたことがある。

 そのあと日本国内では代理店が転々としてここのところお休み状態でした。

 日本国内にはマウンテンバイクが大好きで熱量の高い代理店が数社あるのですが(個人的な感想です)、その中のひとつ、EVIL BIKEやINSUTRY NINEなどたくさんのマウンテンバイク系ブランドを取り扱っているYURISがこのたびYETIの取り扱いをスタートすることになりました。

 フルサスペンションモデルのSBシリーズや、注目のハードテイルARCなどYETIらしいモデル展開です。楽しみです。

 写真はYETIに乗りたくて乗りたくて、1990年にWILDCATで買ったYETI FRO(For Raing Only)。当時はこのFROのみだったYETIのモデル。クロモリフレーム、BMXサイズのヘッドチューブ、コロラドに工房があった頃のもの。もうこのバイクで走りまくりました。

 ということで、YETI CYCLESよろしくお願いします。