おかげさまでトレイルストアは本日創業20周年を迎えることができました。

 こんなお店をご利用してくださり、一緒にライドしたりしていただいたすべてのみなさまのおかげです。心よりお礼を申し上げます。

 僕とマウンテンバイクの出会いは世田谷の代田にあった伝説のBMX/MTBショップ「WILD CAT」で。

 BMXのプロショップ自体大変珍しい時代だった。幸運にも家からBMXで10分ほどの距離にお店があり、BMXにドップリとはまっていた僕や仲間は毎日のように通っていた。

 そのWILD CATの店主の平木康三(故人)さんがお店にマウンテンバイクを置きだした。

 マウンテンバイク自体の存在はそれ以前にアメリカのアクションスポーツカルチャー雑誌「ACTION NOW」で知っていたけれど、なにしろBMXにドップリだったので、

 マウンテンバイクは最初「オッサンくさい乗り物」という認識だった。

 その時すでに、BMXの師匠のような存在だった島崎さんという人と弟と3人で伊豆大島にBMXを持ち込んで、三原山の火口から(1986年の噴火以前の)裏砂漠という急斜面をBMXで下ったりしてマウンテンバイクみたいな遊びもやっていたけれど、マウンテンバイクという乗り物には興味がなかった。

 そのあと、BMX仲間がマウンテンバイクに乗り始めるようになり、マウンテンバイクのイベントにも誘われはじめ、今度狭山湖の方でツーリングイベントがあるから行かないかということで参加してみたらものの見事にはまってしまった。それから毎週のように山に通うほどだった。

 雑誌の編集プロダクションで働きながらマウンテンバイクの協会の仕事をし、イベントや大会などで全国を飛び回ったり、まさにマウンテンバイク中心の生活になった。

 そして2004年にトレイルストアをオープン。マウンテンバイクのおもしろさを多くの人に伝えるにはどうしたらいいかの自分なりの回答だった。

 20年あっという間でした。ずっと大変だったけれど、みんなとライドできて楽しさやおもしろさを分かち合い、もっと高みを目指すというよりかは人生に欠かせない付き合い方ができてきました。

 僕もすでに60歳を超えていつまで乗れるかわからないけれど、飽きることはないので乗れなくなるまで楽しむつもりです。

 今年もあとひと月もしないでバイクパークシーズンが始まりにぎやかになりますが、ライドして、ライドして、笑って、ライドしましょう。

 これからもよろしくお願いいたします。

 みなさま、ありがとうございます。